資料1-3 令和7年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(一次)(案) (95 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47009.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第142回 12/12)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
公募研究課題
(1)研究課題名
大規模レジストリ・大規模臨床試験の分析による合併症・併存症予防のための標準的糖
尿病診療体制の構築のための研究(25FA1201)
(2)目標
国民健康・栄養調査によると、糖尿病有病者数は約 1,000 万人に及ぶと推計される。糖
尿病は網膜症、腎症、神経障害といった細小血管障害や、脳血管疾患等の大血管障害を引
き起こすことから、適切な糖尿病診療によりこれらの合併症を予防するとともに、高齢化
が進展する中で認知症やサルコペニア等の併存疾患を抑制することが医療費適正化の観点
からも重要である。
本研究では、全国規模の既存のデータベースや大規模臨床試験の結果を用いて、我が国
における糖尿病患者の治療の現状を把握した上で、合併症治療や併存症の費用も考慮に入
れた糖尿病の医療費の推計を行い、その結果に基づいて使用薬剤の選択、検査頻度等の診
療アルゴリズムを提案し、医療費適正化・診療の標準化を図るとともに、関連学会のガイ
ドラインの改訂や医療計画の見直し等に資する成果を得ることを目標とする。
また、新型コロナウイルス感染症流行以降利用が拡大しているオンライン診療に関して
も検討を行い、糖尿病診療における適切な利用について提案を行う。
(3)求められる成果
・ 全国規模の既存の大規模レジストリや大規模臨床試験の結果を用いて、我が国の糖尿病
患者における薬剤使用、血糖コントロール状況などの治療状況、糖尿病の合併症や依存症
の発症頻度等を把握し、年齢、体重、家族歴などの患者背景に着目した分析を行う。
・ 使用薬剤(糖尿病薬のみならず、高血圧症や脂質異常症に対する薬剤についても検討す
ることが望ましい)等の治療の状況と血糖コントロールの状況による合併症・併発症等の
発生頻度を解析し、医療費推計のモデルを構築し、合併症・併存症等の治療の費用も考慮
に入れた医療費の推計を行う。
・ 上記の推計から、医療費適正化・診療の標準化の観点から、使用薬剤の選択、検査頻度
等、診療アルゴリズムを提案し、ガイドラインの改訂等に資する成果及び具体的な提言を
行う。
・ 糖尿病診療におけるオンライン診療について、ガイドライン作成に資する具体的提案を
行う。
・ 上記を踏まえ、第9次医療計画における糖尿病の診療体制構築に資する提案を行い、検
討会の議論のベースとなる資料案を作成する。
(4)研究費の規模等 ※
研究費の規模: 1課題当たり年間 10,000 千円程度 ※ (間接経費を含む)
研究実施予定期間: 令和7年度~令和9年度
新規採択課題予定数: 1課題程度 ※
92