資料1-3 令和7年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(一次)(案) (239 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47009.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第142回 12/12)《厚生労働省》 |
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労働安全衛生総合研究事業
研究事業の概要
(1)背景
近年の労働災害については、死亡災害こそ減少傾向にあるものの、休業4日以上の死傷
災害は前年比で増加している。また、過労死やメンタルヘルスの不調が社会問題となり、
これらの課題に取り組むことが必要(*1)になっているほか、治療と仕事の両立支援へ
の対応も求められている。さらに、化学物質による重篤な健康障害防止対策も必要となっ
ている。
この他、「多様な働き方の推進」としてテレワークの促進が目標となる(*2)中で、
オフィス等での勤務との違いを踏まえた労働者の健康管理が求められている。また、すべ
ての女性が輝く社会・男女共同参画社会の実現を目指して女性の健康の包括的な支援が必
要である。(*3)
これらの課題を解決し、また、労働災害防止計画に沿って、計画的に科学的な知見に基
づいた制度改正や労働基準監督署による指導を通じて労働者の安全と健康の確保を図って
いくためには、本研究事業によって科学的根拠を集積し、行政政策を効果的に推進してい
くことが不可欠である。
*1 働き方改革実行計画(平成 29 年3月 28 日 働き方改革実現会議決定)
*2 経済財政運営と改革の基本方針 2022(令和4年6月7日 閣議決定)
*3 不妊予防支援パッケージ ―ライフステージに応じた女性の健康推進策―(令和3
年7月9日)
(2)事業目標
労働安全衛生の各分野の現状を分析し、最新の工学的技術や医学的知見等を集積し て、
法令等の課題の抽出及び整備を継続的に行うとともに、労働安全衛生法令の改正、ガイド
ラインの策定等を通じて、さらなる労働者の安全衛生対策につなげる。
(3)研究のスコープ
・職場における労働災害、労働者の健康の保持増進、有害物質等による健康障害の防止に
資する施策の推進
・就業構造の多様化、働き方の多様化に対応した安全衛生対策の推進・疾病を抱える労働
者の治療と職業生活の両立支援
・安全と健康を維持しつつ、AI の導入等、労働現場の生産性の向上を図る DX(デジタルト
ランスフォーメーション)の普及
(4)期待されるアウトプット
・近年増加している転倒、腰痛といった労働者の作業行動に起因する労働災害防止対策手
法の開発・提言
・高年齢労働者の労働災害防止対策手法の開発・提言
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