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資料1-2-3-1 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過)[694KB] (106 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_00106.html
出典情報 厚生科学審議会・薬事審議会(合同開催) 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第102回 7/29)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第4回 7/29)(合同開催)《厚生労働省》
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CLcr 39.1 mL/min。赤沈 105 mm/hour。
血液所見: Hb 13.3 g/dL、白血球 21100/mm^3 (neu 91.1%)、血小
板 428 x 10^3/mm^3、PT-INR 1.12、APTT 52;.6 秒(対照 28.2
秒)、D dimer 2.90 ug/mL。
血液生化学所見: TP 6.7 g/dL, BUN 33.6 mg/dL、 Cr 1.14
mg/dL、ALP 115 U/L、AST 252 IU/L、ALT 31 IU/L、LDH 423
IU/L、CK 6290 IU/L、CK MB 104 IU/L、Na 140 mEq/L、 K 4.0
mEq/L、Cl 100 mEq/L、Ca 9.1 mg/dL、Glu 109 mg/dL (食前)、
HbA1c 6.2%, BNP 134.5 pg/mL、TSH 1.93 uIU/mL、FT4 1.05
ng/dL。
免疫学所見: CRP 39.11 mg/dL。
感染症: RPR (-)、TPHA (-)、HBs ag (-)、HCV ab (-)、HIV
I/II ab (-)。
心電図: 洞調律、QTc 0.472。MMSE 28 (n>24)、 HDS-R 28
(n>20)。
頚胸腹 CT: 甲状腺右葉上方に結節影、甲状腺腫瘍疑い。両肺底部
に索状陰影、両気管支のびまん性肥厚、慢性気管支炎や気管支喘
息疑い。胆嚢壁のびまん性肥厚、慢性胆嚢炎疑い。膵頭部や体部
に嚢胞が多発、膵体部 19mm 大のプドウ房状囊胞、分枝型膵管内
乳頭粘液性腫瘍疑い。右腎周囲の脂肪濃度上昇と Gerota 筋膜肥
厚、多発する楔状造影不良域、急性細菌性腎炎疑い。子宮前壁に
石灰化腫瘤、子宮筋腫、右股関節術後。胸腹水なし。リンパ節腫
大なし。
静脈 CT: 右ヒラメ筋静脈に小さな造影不良、血栓疑い。肺動脈~
下腿静脈まで血栓なし。
下肢静脈超音波検査: 右ひらめ静脈外側枝に血栓。

【入院後経過と考察】
抗パーキンソン病薬を継続し、十分な静脈補液とアンピシリン/
スルバクタム(ABPC/SBT)を点滴静注した。
3 日程度で解熱した。
10 病日には CK や CRP も正常化した。
NMS の回復も 5~11 日で(Med Clin North Am. 1993; 77: 185) 、
経過からも区別しかねた。
13 病日に四肢、体幹に搔痒感を伴う膨疹が出現した。皮膚科を受
診して、薬疹と診断された。

報告医師は、事象(横紋筋融解症)を重篤(入院)と分類して、
事象がワクチンに関連ありと評価した。
他要因(他の疾患等)の可能性:抗パ;ーキンソン病薬を服薬出
来なかった状況、筋強直、高 CK 血症から悪性症候群(NMS)も想定
した(J Clin Psychiatry.2011:72:1222)。尿から起炎菌を同定出