資料1-2-3-1 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過)[694KB] (139 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_00106.html |
出典情報 | 厚生科学審議会・薬事審議会(合同開催) 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第102回 7/29)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第4回 7/29)(合同開催)《厚生労働省》 |
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業者不明);
COVID-19 ワクチン、使用理由:COVID-19 免疫(3 回目、製造販売
業者不明);
COVID-19 ワクチン、使用理由:COVID-19 免疫(4 回目(追加免
疫)、製造販売業者不明);
COVID-19 ワクチン、使用理由:COVID-19 免疫(5 回目(追加免
疫)、製造販売業者不明);
COVID-19 ワクチン、使用理由:COVID-19 免疫(6 回目(追加免
疫)、製造販売業者不明)。
【主訴】意識障害
【現病歴】来院 9 日前に、SARS-CoV-2 mRNA ワクチンの 7 回目接
種を行った。接種 3 日後から発語減少・体動困難が出現し、動揺
性意識障害が持続したため、当院救急搬送となった。
【臨床経過】来院時 JCS-100 で、血液検査は PLT 2.2 ×
10^4/uL、AST 124 U/L、LDH 2501 U/L、T-BIL 7.0 mg/dL、HP
<10 mg/dL、Cre 1.07 mg/dL および トロポニン I 14562 pg/mL
であり、古典的 5 徴候を認め血栓性血小板減少性紫斑病 (TTP)
(医学的に重要、生命を脅かす)と診断した。第 1 病日から血漿
交換と、高用量ステロイドおよびカプラシズマブ投与を開始し
た。第 5 病日には PLT 17.7×10^4/uL に上昇したため、第 7 病日
まで血漿交換を継続した。血小板は一貫して上昇したが、意識障
害、溶血性貧血は残存し、トロポニン I も血漿交換終了直後は低
下するが;、翌日には再度上昇することから、治療抵抗性と判断
し、第 8 病日からリツキシマブを投与した。第 15 病日には再度
PLT 11.7×10^4/uL に低下し、JCS-1 程度の意識障害が再燃した
が、第 22 病日には意識障害、血小板減少ともに改善が得られ
た。
【考察】TTP では約 3-4 割に再発が生じるとされているが、カプ
ラシズマブ・リツキシマブは再発率を低下する可能性が示唆され
ている。本症例では、再発高リスクであったが、血漿交換再導入
を行うことなく、救命に至った。