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資料1-2-3-1 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過)[694KB] (82 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_00106.html
出典情報 厚生科学審議会・薬事審議会(合同開催) 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第102回 7/29)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第4回 7/29)(合同開催)《厚生労働省》
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大、対光反射 (+/;+)、眼球運動制限/眼振 (-)、嚥下障害 (-)、
左不全麻痺:上肢の筋力低下、小脳性運動失調 (-)、表在覚/深
部覚正常、左上下肢深部腱反射亢進、病的反射(-/-)、立位歩行
正常。

主要検査:CLcr 124 mL/min、赤血球沈降速度 7 mm/時。 血液:
Hb 12.2 g/dL、白血球 7,700/μL、血小板 272,000/μL、PT-INR
1.02、APTT 36.1 秒(対照値:28.2 秒)、D ダイマー 0.69μ
g/mL。 生化学: TP 6.9 g/dL (Alb 67.7%、α1 2.3%、α2
7.0%、β 7.9%、ガンマ 15.1%、M 蛋白(-))、BUN 9.4 mg/dL、Cr
0.56 mg/dL、ALP 45 U /L、AST 13 IU/L、ALT 7 IU/L、LDH 142
IU/L、CK 75 IU/L、Na 138 mEq/L、K 4.0 mEq/L、CL 104
mEq/L、Ca 8.8 mg/dL 、Mg 2.3 mg/dL、Glu 103 mg/dL (食後 135
分)、HbA1c 5.7%、TSH 0.41 uIU/mL、FT4 1.13 ng/dL、Fe 117
ug/dL、フェルチン(報告通り) 20 ng/mL 、BNP pg/mL、TSH
uIU/mL、FT4 ng/dL、Zn 78 ug/dL、Cu 84 ug/dL、乳酸 5.0
mg/dL、ピルビン酸 0.4 mg/dL、VitB1 37.3 ng/mL、葉酸 4.2
ng/mL、VitB12 144 pg/mL、25-OHVitD 9.4 ng/mL。 免疫学: CRP
0.02 mg/dL、甲状腺 POD (-)、甲状腺 TG (-)、ACE 7.4 U/L、
sIL-2R 364 U/mL、CH50 30.1 U/mL、ANA (-)、GAD (-)、 CL ベ
ータ 2GPI (-)、CL (-)、ACA (-)、CCP (-)、ds-DNA (-)、MPOANCA (-)、PR3-ANCA (-)、IgG 1151 mg/dL、IgA 172 mg/dL、IgM
149 mg/dL、IgE 308 IU/mL、IgG4 54.1 mg/dL、遊離軽鎖カッパ
11.3 mg/L、ラムダ 12.1 mg/L、カッパ/ラムダ 0.93、RNP
(-)、;Sm ( -)、SS-A (-)、SS-B (-)、Scl-70 (-)、Jo-1 (-)、
AQP4 (-)、RF (-)、CNV IgM 1.96。 感染症: RPR (-)、TPHA
(-)、Hbs ag (-)、HBc ab (-)、HBs ab (-)、HCV ab (-)、HIV
I/II ab (-)、HTLV-1 (-) 。髄液: 細胞数 1/3/uL (単核球
100%)、蛋白 25 mg/dL、糖 68 mg/dL、CK 4 U/L、OCB (-)、細胞
診クラス 1。心電図: 正常洞調律 。脳 MRI: テント上脳室脳溝
正常。病巣なし。Gd増強像なし。頚椎 MRI:病巣なし。 Gd増
強像なし。

入院後経過と考察:急性発症した病歴で、血管障害、腫瘍、外
傷、炎症、内分泌代謝疾患を想定した。 神経学的診察での錐体
路障害に一致する頸髄皮質脊髄路を想定したが、MRI に異常信号
はなかった。腫瘍、梗塞や、動静脈瘻は観察されなかった。HIV
や HTLV-1 抗体陰性だった。 ぶどう膜炎なく自己抗体なく、膠
原病やその他の類縁疾患もなかった。 何らかの炎症性疾患また
はビタミン B12 欠乏症と考えた。IgE 高値、脳病巣ないこと、過
去のアトピー性疾患歴、オリゴクローナルバンドないことを踏ま
え、アトピー性脊髄炎と考えた (J Neurol Sci. 2012;316:30)。