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資料1-2-3-1 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過)[694KB] (194 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_00106.html
出典情報 厚生科学審議会・薬事審議会(合同開催) 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第102回 7/29)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第4回 7/29)(合同開催)《厚生労働省》
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ンと発症との関連性が強く疑われた Anterior condylar
confluence(ACC)近傍 dural Arteriovenous Fistula(dAVF)の症例
を経験したため報告する。

58 歳女性。徐々に増悪する左眼球突出、複視を主訴に近医を受診
し、頭部 MRI で dAVF 疑われたため当院紹介受診となった。脳血
管撮影で左 ACC 近傍 dAVF を確認し、経静脈的塞栓術(TVE)で ACC
の塞栓術を行ったところ症状は消失した。COVID-19 ワクチン 3 回
目接種後に左眼球結膜充血が出現。COVID-19 ワクチン(コミナテ
ィ RTU 筋注(1 価:オミクロン株 XBB.1.5 と確認された)4 回目
接種翌日に急激な頭痛、左眼球突出が出現した。脳血管撮影で左
ACC 近傍 dAVF の再発と診断し、TVE により ACC 塞栓術の追加及び
Inferiorpetrosal sinus(IPS)塞栓を行ったところ症状は消失し
た。COVID-19 ワクチン接種による静脈血栓が本症例の原因と思わ
れるが、今後 COVID-19 ワクチンの接種を行う際には、;dAVF の発
症及び再発のリスクが高まる可能性がある点については留意して
おく必要があ
る。;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
本報告は、以下の文献から入手した報告である:

「新型コロナウイルスワクチン接種後に発症していた免疫性血小
板減少症により子宮粘膜下筋腫捻除術後の止血に難渋した 1
例」、日本産科婦人科学会雑誌、2024 年。 巻:76(S)、ペー
ジ:S639。

免疫性血小板減少症;

出血;
78
子宮平滑筋腫;

子宮筋腫分娩

全身性エリテマトー
デス;

甲状腺機能低下症

57 歳、既往歴は SLE (寛解)と甲状腺機能低下症。手術 5 週間前
に血小板数は 22.8×104/μL であった。筋腫分娩となった子宮粘
膜下筋腫に対して経膣的に子宮鏡併用下で捻除術を行った。術直
後より出血を来し、血小板が 0.3×104/μL、幼若血小板比率
20.7%、PAIgG 170ng/10 7 細胞となっていた。造影 CT で著明な
子宮内腔への造影剤の漏出を認め、新鮮凍結血漿 6 単位、濃厚血
小板 20 単位を輸血し、ヒストアクリルを用いた子宮動脈塞栓術
で止血した。改めて問診を行うと 2 週間前に COVID-19 ワクチン
(BNT162b2)を接種していたことが判明した。血小板減少を来すそ
の他の疾患が否定的なことから、ワクチン接種後に発症した ITP
と診断した。術後 1 日目よりプレドニゾロン 1mg/kg 内服、7 日目
にはガンマグロブリンを 5 日間投与したが、血小板は上昇せず止
血が得られなかったため、継続的に輸血(濃厚血小板 110 単位、
濃厚赤血球 4 単位)を行った。21 日目からトロンボポエチン受容