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資料1-2-3-1 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過)[694KB] (98 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_00106.html
出典情報 厚生科学審議会・薬事審議会(合同開催) 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第102回 7/29)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第4回 7/29)(合同開催)《厚生労働省》
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【事象の経過】

2023/12/04 の朝、患者は頭痛を訴えた。会社に出勤後、頭痛増
悪、嘔気、顔色不良があり、間もなく、全身性の痙攣を起こし、
救急要請された。痙攣は 10 分程度で自然消失した。当院到着時
は失禁なし、全身の発汗著明であった。バイタルサイン:35.8、
107/52、67、22、98(RA)、I-2/JCS。当院到着後、複数回嘔吐
があった。意識:E3V3M6/GCS、声がけで開眼し従命可能であっ
た。返事可能だが発話は非常に不明瞭であった。脳神経:眼位は
左右に彷徨している、瞳孔:2mm/2mm、対光反射は両側あり。左
鼻唇溝は消失、構音は非常に不明瞭であった。運動:左上肢は離
握手やベッドから挙上できない、左下肢は膝立て途中まで可能で
あった。

病的反射:バビンスキー徴候:右無反応、左母趾背屈を認めた。
頭部CT:左への眼球共同偏倚の他に特に所見なし。脳MRI:
DWI で右中脳に淡い高信号域あるが境界明瞭でおそらくはアーチ
ファクトであった。両側小;脳にそれぞれ小高信号域あり、右小
脳半球の高信号は ADC 値低下しており、急性期脳梗塞の可能性が
あった。ASM フリーで経過観察目的で当院に入院した。

12 月 5 日、脳波検査を実施した。MOG 抗体検査を依頼した。アス
ピリン(12 月 5 日から 12 月 8 日まで)とランソプラゾールを投
与した。

12 月 7 日、脳血流シンチグラフィを実施した。リハビリテーショ
ンを開始した。

12 月 9 日、プレタールOD錠を投与した(12 月 9 日から)。

12 月 10 日、エブランチルを投与した(12 月 10 日から)。

12 月 14 日、スコポラミンクリームと去痰薬を開始した。

12 月 21 日、自尿なく、尿カテーテルを再留置した。エブランチ
ル投与量を増量した。

12 月 22 日、夜間のエピソードは、嚥下障害による唾液・痰の気
道トラブルの疑いであった。頻脈は、プレタールの関与を考え、
夕方から、投与は 100mg/2 へ増量した。下肢 DVT を示唆する所見
はなかった。