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資料1-2-3-4    薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(スパイクバックス筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過)( (215 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html
出典情報 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》
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患者は脱髄を発見した。患者はセミノーマに対してブレオマイシンによる治療を受け
た(用量及び頻度不明)。セミノーマに対するエトポシド、用量及び頻度不明;シス
プラチンセミノーマ、用量及び頻度不明;脱髄用γグロブリン、用量及び頻度不明;メ
チルプレドニゾロン 1000 mg1 日 1 回及びアスピリン[アセチルサリチル酸]予防、用
量及び頻度不明。

接種 2 日後、右不全片麻痺が出現し入院。患者は免疫ブロット法で抗アンフィフィフ
ィジン抗体陽性であった。患者は抗 CV2、-PNMA2、-Ri、-Yo、-Hu、-recoverin、SOX-1、-titin、-zic 4、-GAD65 と-Tr 抗体に対し陰性であった。

当初、脳病変は悪性腫瘍に関連する梗塞であると疑われた。精巣腫瘤は後腹膜病変及
び血清学的腫瘍マーカー所見に基づき悪性腫瘍が疑われた。根治的精巣摘出術が施行
され、その後、脳梗塞予防としてアスピリンが投与された。精巣腫瘍は病理学的にセ
ミノーマと診断された。術後 3 日目に右側麻痺が MMT スコア 1/5 に悪化し、右半盲が
出現した。セミノーマの治療として、化学療法(ブレオマイシン、エトポシド、シス
プラチン)が開始された。脳病変に対するコルチコステロイド療法が追加されたが、
神経学的又は MRI の改善はなかった。脳病変がコルチコステロイド療法後でも腫瘍様
拡大を示したため、左視床から定位脳生検を行った。病変は腫瘤様脱髄と診断され、
おそらく精巣のセミノーマによるものであった。

本剤接種 2 日後に発症していることから、接種後脱髄症候群も疑われた。2 回目及び 3
回目のコルチコステロイドパルス及び静注免疫グロブリン療法が追加された。ブレオ
マイシン、エトポシド及びプラチナ化学療法の 4 コース後に、後腹膜リンパ節の腫大
は減少し、血清セミノーママーカーは正常範囲内に減少した。神経症状は部分的改善
を示し、右不全片麻痺は 3/5 の MMT スコアに回復した。不全片麻痺及び半盲は残存
し、患者は MRI 改善によりリハビリテーション病院に紹介された。

日付不明

脱髄の転帰は、不明。

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