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資料1-2-3-4    薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(スパイクバックス筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過)( (226 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html
出典情報 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》
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痺;

診、神経内科を紹介された。

顔面麻痺

【神経学的診察】意識清明、右眼球外転運動制限、眼振(-)、右方向複視、右上下表情
筋力軽度低下、不明瞭発語、嚥下障害(-)、企図振戦、筋力正常、小脳性運動失調(1/-1)、表在覚正常、下肢深部覚軽度低下、上肢深部腱反射減弱・左右差(-)、病的反
射(-/-)、立位歩行正常。

【検査】血算、生化学検査に異常なし。GQ1b-IgG(-)、GM1-IgG(-)。髄液:細胞数 1/3/
μ1(単核球 100)、蛋白 26mg/dl、糖 54g/dl、 CK 4 IU/L、OCB(-)、細胞診 class1。

【経過】外眼筋麻痺、運動失調、腱反射消失からフィッシャー症候群と考えた
(Lancet.2005;366:1653)。顔面神経麻痺を伴うことも矛盾しない( Expert Rev
Neurother.2012;12:39)。抗 GQ1b 抗体が陰性だが、GQ1b/GD1a 複合体など検索でき
ず、診断を否定するわけではない(J Neurol Neurosurg Psychiatry.2006;77:1043)。
発症 1~2 週間で改善、増悪傾向ははっきりしなかった。自然経過が良好であると期待
したが( Neurology.2001;56:1104)、外眼筋麻痺が残ることを懸念し、免疫グロブリ
ン大量静注療法を希望した。投与後から徐々に右眼球の外転運動が出現した。発症 4
週時点で上肢深部腱反射が出現した。8 週時点で眼球運動障害や運動失調は改善し
た。眼帯も外した。

2022 年 08 月 17 日入院、2022 年 09 月 30 日退院。

転帰日:2022 年 09 月 30 日、回復。
本例は医薬品医療機器総合機構を通じて入手した医師による予防接種後副反応疑い報
告書(厚生労働省受付番号:v2210002404)である。

患者(被接種者)年齢:44 歳 2 か月。

接種前の体温:36 度 3 分。
意識レベル
26032
の低下

統合失調症

2022 年 8 月 29 日

午後 2 時 48 分

本剤 4 回目を接種した。

2022 年 8 月 29 日

午後 3 時 00 分

ワクチン接種後約 13 分で睡眠傾向、体位保持困難にて車イスでベッドへ、バイタルは
安定しているが、ボーッとしており、意識レベルやや低下。

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