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資料1-2-3-4    薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(スパイクバックス筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過)( (83 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html
出典情報 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》
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カルバペネム系抗生剤の最大量で治療を開始したが、4~5 日経過しても酸素必要慮が
増大し、15L リザーバーマスクより 15LNIPPV 治療が必要となった。

画像では、左肺野に非区城性広範囲に間質影が出現。

2022 年 5 月 25 日

検査で KL-6 が 1249、SP-D が 754.9 と高値で#2 と診断、ステロイド・パルス療法を併
用した。

呼吸状熊の急激な悪化は#2 の関与が原因と考えられた。

その後、左肺野の阿質影は消失し呼吸状態も改善したため。

2022 年 6 月中旬

NIPPV より離脱した。

2022 年 7 月初旬

酸素吸入から離脱した。

日付不明

2 か月半を経過しても、右下葉の肺炎像はわずかに残存している。

以上の経過から、当患者様の病態は#1~#3 と考えられた。

#2 の原因として、カルバペネム系抗生剂による薬剤性間質性肺炎の可能性も考えられ
たが、治療前の CT 画像で左肺に軽度ながら間質影が出現しており、

主因でないと考えられる。また、膠原病マーカーも陰性で膠原病性も否定的。

当患者様、昨年に COVID19 ワクチン(ファイザー製)を 2 回接種、2022 年 2 月 27 日
にモデルナ製を接種の既往があり、昨年のワクチン接種開始より

急性間質性肺炎を呈す患者が著增している点を考慮すると副反応の可能性が高いと考
えられる。

当該患者様の病態は、肺炎球菌性肺炎と COVID19 ワクチン関連肺障害の合併と考えら
れる。

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