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令和4年度 我が国における過労死等の概要及び政府が過労死等の防止のために講じた施策の状況(令和5年版 過労死等防止対策白書) (184 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/001156170.pdf
出典情報 令和5年版 過労死等防止対策白書(10/13)《厚生労働省》
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(6)高校生や大学生をはじめとする就職予定の方等を対象とした労働関係法令
に関する e-ラーニング教材等の公開や周知
主に高校生、大学生等が「労働時間の決まり」といった労働関係法令の基礎知識を分かり
やすく学ぶことができるよう、平成 28 年度からパソコンやスマートフォンで閲覧可能な eラーニングシステム教材(e-ラーニングでチェック!今日から使える労働法~Let’
s study
labor law~)を無料で公開し、登録者数は 10,653 人(令和5年3月 31 日時点)となってい
る。
また、厚生労働省委託事業として、労働基準関係法令の紹介、労働条件に関する Q&A 及び
事案に応じた相談先の紹介を行うポータルサイト「確かめよう労働条件」注 5)を運営している。
同サイト内において高校生・大学生等や就職後間もない若者が労働関係法令を手軽にかつ興

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り、令和4年も、コンテンツ拡充を行った。引き続き、積極的な周知及び内容の一層の充実





味をもって学べるよう学習用クイズアプリ「労働条件(RJ)パトロール!」注 6)を配信してお
に取り組んでいく。

過労死等の防止のための対策の実施状況



過労死の遺族や労働問題の専門家を講師として学校へ派遣
~7年目の令和4年度は195回で15,013人の生徒たちが受講~



コラム7




















過労死等の防止のためには、若い頃から労働条件をはじめ、労働関係法令に関する理



解を深めることも重要であることから、生徒・学生等に対して、労働問題や労働条件の
改善等について理解を深めてもらえるよう、労働問題に関する有識者及び過労死のご遺
族等を講師として学校に派遣し、啓発授業を実施する事業を平成 28(2016)年度から
実施しています。
授業としては、過労死のご遺族等から、ご自身の体験や、社会に出る前に労働に関す
る知識を身につける大切さをご講話いただいた上で、労働問題に関する有識者である弁
護士から、労働条件や長時間労働に関する法規制等の説明を行うことを基本としていま
すが、授業の実施時期や授業時間も含め、内容は、学校側のご都合にあわせて調整を行
い、過労死等防止についての理解が深まるものとなるようにしています。
事業開始から 7 年目の令和4(2022)年度は全国で 195 回(内訳は中学校 13、高等
学校 82、中学・高等学校合同2、特別支援学校1、専門学校 26、短期大学1、大学・
大学院 70)で、15,013 人の生徒・学生が受講しました。
娘さんを亡くした大阪府の過労死遺族の方の講師体験記を、以下にご紹介します。
過労死防止啓発授業の講師を体験して
~伝えていく大切さ~
大阪過労死を考える家族の会

会員

私は令和4年 11 月、大阪府内の私立高校で初めて啓発活動に参加をさせていただき
ました。
注5)労働条件ポータルサイト「確かめよう労働条件」の web サイト:https://www.check-roudou.mhlw.go.jp/
注6)学習用クイズアプリ「労働条件(RJ)パトロール!」ダウンロードサイト:
https://www.check-roudou.mhlw.go.jp/top.html

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