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令和4年度 我が国における過労死等の概要及び政府が過労死等の防止のために講じた施策の状況(令和5年版 過労死等防止対策白書) (192 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/001156170.pdf
出典情報 令和5年版 過労死等防止対策白書(10/13)《厚生労働省》
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らいの気持ちだったという社長だが、この仕事が深く労働問題を考える契機となり、同
社従業員の意識も変わり始めた。
悲 痛 な叫 びを きっ かけに し た労 働環 境の さらな る 改善
きっかけは、過労死ご遺族の体験談だったという。
「とにかく衝撃的でした。マスコミ
報道で“過労死”という言葉はもちろん知っていましたが、上辺だけで何も知らなかった
のだと痛感しました。とても生々しかった記憶があります」と当時を振り返る。異業種
への転換によって、残業も少なくなり、個人個人がスケジュールを立てながら仕事をこ
なしている。さらに、過労死をはじめとした労働問題に向き合う事業に携わることで、


結果として労働時間に対する認識も改まり、有給休暇の取得率も大幅に向上したという。
「最近は、長時間労働によるものではなく、様々なハラスメント・いじめなどが引き金

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となる労働問題が多いと感じています」
。日本全体が適正な労働時間で働く社会に成熟し

過労死等の防止のための対策の実施状況

ていく中で、いまだなくならない過労死等の労働問題に、社長はこう話す。確かに労働
時間も適正化されて、従業員の有給休暇取得率も悪くない。ただ、社長の脳裏には「社





会問題となっているセクハラ・パワハラ・モラハラ・・・・・・プロセスユニークは大丈夫な



のか?」が繰り返し響いていた。そこで、二の矢となったのが“社長との個人面談”であ




















る。
「どう?何か言いたいことがあったら遠慮なく話して」と、従業員一人ひとりとゆっ
くり時間をかけて“語り合う”という。半年に一度ではあるが、こうした新しい取り組み
は、
「社内の風通しがよくなった」と従業員にも好評である。もちろんハラスメントが原
因と思われるトラブルも無いという。
「うちのような規模だからできたことばか
り」と謙遜するが、臨機応変に時代に対応して
きた同社は、これからも難局を乗り越えていく
ことだろう。その根底には、改善された労働環
境から生まれたみずみずしい労働力が存在する。
厚生労働省の案件に対して、
「どこか胸を張れる
仕事をしている自分たちが、時々誇らしく思え
るときがあります」と語る社長。社名のとおり
ユニークな発想で明るい未来を切り開いてきた軌跡は、多くの企業を勇気づけてくれる
ことだろう。
(株式会社プロセスユニーク)
ホームページ https://www.p-unique.co.jp/hp/index.html

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