令和4年度 我が国における過労死等の概要及び政府が過労死等の防止のために講じた施策の状況(令和5年版 過労死等防止対策白書) (260 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/001156170.pdf |
出典情報 | 令和5年版 過労死等防止対策白書(10/13)《厚生労働省》 |
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路貨物運送業」が、職種別では「自動車運転従事者」が最も多い。年齢別では労災請
求件数が50歳代、60歳以上の順で多く、労災支給決定(認定)件数は50歳代、
40歳代で多い。また、性別では、労災請求件数の86.6%、労災支給決定(認定)
件数の92.8%を男性が占めている。
次に、業務における強い心理的負荷による精神障害に係る労災請求件数は増加傾向
にあり、令和2年度は2,051件(うち未遂を含む自殺155件)となっている。
また、労災支給決定(認定)件数は、平成24年度以降は400件台から500件台
前半で推移していたが、令和2年度は608件(うち未遂を含む自殺81件)となっ
ている。令和2年度は、労災請求件数・支給決定(認定)件数とも、業種別では、
「社
会保険・社会福祉・介護事業」が、職種別では、
「一般事務従事者」が最も多い。年齢
別では労災請求件数・支給決定(認定)件数とも40歳代、30歳代、20歳代の順
資料編
で多く、脳・心臓疾患に比べ若い年齢層に多くなっている。さらに、性別でみると、
労災請求件数の48.7%、労災支給決定(認定)件数の42.1%が女性であり、
特に「社会保険・社会福祉・介護事業」や「医療業」においては、女性の比率が労災
請求件数・支給決定(認定)件数ともに7割を超えている。
令和2年度の精神障害に係る労災支給決定(認定)件数を出来事の類型別でみると、
「事故や災害の体験」、「仕事の量・質」、「パワーハラスメント」、「対人関係」の順に
多く、自殺(未遂を含む。)に限ってみると、「仕事の量・質」、「仕事の失敗、過重な
責任の発生等」、「パワーハラスメント」、「役割・地位の変化等」の順に多くなってい
る(以上、厚生労働省「過労死等の労災補償状況」による。)
。
イ.国家公務員の公務災害の状況
一般職の国家公務員について、令和元年度の脳・心臓疾患に係る公務災害認定件数
は3件(うち死亡2件)で、平成27年度以降の5年間は1件から3件の範囲で推移
している。令和元年度の職種別では一般行政職1件、その他2件、年齢別では40歳
代1件、50歳代2件となっている。また、令和元年度の精神疾患等に係る公務災害
認定件数は13件(うち自殺4件)で、平成27年度以降の5年間は4件から13件
の範囲で推移している。令和元年度の職種別では一般行政職が多く、年齢別では30
歳代が多くなっている(以上、人事院「過労死等の公務災害補償状況について」によ
る。)
。
ウ.地方公務員の公務災害の状況
地方公務員について、令和元年度の脳・心臓疾患に係る公務災害認定件数は25件
(うち死亡10件)で、平成27年度以降の5年間は13件から32件の間で増減し
ている。令和元年度の職種別では義務教育学校職員(9件)が最も多く、年齢別では
50歳代、30歳代の順に多くなっている。また、令和元年度の精神疾患等に係る公
務災害認定件数は54件(うち自殺17件)で、平成27年度以降の5年間は13件
から54件の間で増減している。令和元年度の職種別ではその他の職員(一般職員等)
(24件)が最も多く、年齢別では40歳代、30歳代の順に多くなっている。
平成27年度以降の5年間でみると、公務災害認定者の職種別構成比では、脳・心
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