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令和4年度 我が国における過労死等の概要及び政府が過労死等の防止のために講じた施策の状況(令和5年版 過労死等防止対策白書) (241 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/001156170.pdf
出典情報 令和5年版 過労死等防止対策白書(10/13)《厚生労働省》
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民間団体の活動に対する支援
5 民間団体の活動に対する支援
過労死等防止対策推進シンポジウムの開催
5.1 過労死等防止対策推進シンポジウムの開催
5.1
過労死等防止対策推進法第3条では、「過労死等の防止のための対策は、
(中略)過労死等
を防止することの重要性について国民の自覚を促し、これに対する国民の関心と理解を深め
ること等により、行わなければならない。
」と規定されている。同法第5条では、過労死等防
止啓発月間を設け、これを 11 月と規定するとともに、「国及び地方公共団体は、過労死等防
止啓発月間の趣旨にふさわしい事業が実施されるよう努めなければならない。」と規定されて
いる。


国及び地方公共団体は、必要な施策を講ずることが規定されている。同法の成立前から民間

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また、同法第 11 条では、民間の団体が行う過労死等の防止に関する活動を支援するために
の団体においては過労死等の防止に関する活動としてシンポジウムを主催してきたが、同法



性について関心と理解を深めるため、11 月の過労死等防止啓発月間等において、民間団体と



連携して全ての都道府県で少なくとも毎年1回は、シンポジウムを開催すると規定している。



このことから、国民の間に広く過労死等を防止することの重要性について自覚を促し、こ




















れに対する関心と理解を深めるため、過労死等防止啓発月間である 11 月を中心に、
「過労死
等防止対策推進全国センター」

「全国過労死を考える家族の会」、
「過労死弁護団全国連絡会
議」等の過労死等の防止に関する活動を行う民間団体と連携し、都道府県や市の後援も得て、
令和4年度は、全国 47 都道府県 48 か所(東京都は立川と中央の2会場)で「過労死等防止
対策推進シンポジウム」を国主催により開催した。
このシンポジウムは、有識者による講演、パネルディスカッション及び家族を過労死で亡
くされた遺族の体験談等を基本的な構成としたものであるが、民間団体のこれまでの取組実
績や意見を踏まえ、過労死をテーマにした落語を
プログラムに入れたり、開会前に過労死遺族が書
いた詩に曲をつけた歌を紹介したりした会場もあ
り、また、講演についても、過労死問題に精通す
る弁護士のほか、公衆衛生学や労働経済学を専門
とする大学教授、企業の関係者、産業医、精神科
の医師など多様な視点からの内容のものとなり、
過労死等を防止することの重要性について理解を
深め、対策を推進するための知識等を学ぶための
機会として、48 か所それぞれにおいて特色のある
ものとなった。
シンポジウムに参加した人数は、4,502 人(講
師等登壇者及びスタッフを除く。
)であった。
また、令和4年度は、遠方などにより会場でシ
ンポジウムに参加することが困難な場合にも対応
するため、会場と同等の映像コンテンツを配信す
るインターネット会場を設置した。

過労死等の防止のための対策の実施状況

に基づき作成した大綱では、国が取り組む重点対策の中で、過労死等を防止することの重要

(過労死等防止対策推進
シンポジウムポスター(令和4年度))

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