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令和4年度 我が国における過労死等の概要及び政府が過労死等の防止のために講じた施策の状況(令和5年版 過労死等防止対策白書) (191 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/001156170.pdf
出典情報 令和5年版 過労死等防止対策白書(10/13)《厚生労働省》
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間の問題にも正面から取り組み、労働環境を改善してきたという。今回は、同社が厚生
労働省の業務に関わっていく中で徐々に変化していった様子を、社長自らに振り返って
もらった。
長 時 間労 働が 当た り前だ っ た製 版主 体の 時代
「製版業から始まって、今では催事事業(コ
ンベンション事業)が売り上げの7割を超えて
います。ここ 20 年足らずの出来事に自分でも
驚いています」
。平成 19 年にイベント業務の入


札に参加し、以来地道な努力を重ねて、平成 28
年に「過労死等防止対策推進法」に関わる事業

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の受託に至る。
「ご存じのように、今では誰もが
話になりました」と話す社長。パソコンの登場と普及が同社の生命線を脅かしたのは確



過労死等の防止のための対策の実施状況

簡単に印刷できる世の中です。版をこしらえて印刷機を回して・・・・・・なんて、遠い昔の



かなようだが、そこから一足飛びに事業変革があったわけではない。



「印刷用の版を作る業務ではなく、印刷そのものの業務を強化した時期もありました。




















ただ、印刷用の最終版に対する依頼元のチェックが終わるまで帰るに帰れない日々は相
変わらず。文字どおり朝から晩まで、社員が寝袋持参なんてこともざらでしたよ」と、
同社では当時、長時間労働が常態化していたという。しかし、業界全体が同じような労
働環境であったことから、
社長以下全員がおかしいとは思っていなかった。そうした日々
に変化が訪れるのは、サポートとして展示会の仕事に携わったことがきっかけだ。
異 業 種へ の事 業転 換と貴 重 な「 出会 い」
新しいことが好きだということもあり、
「これ、
おもしろいかな?」と、協業先と連携しながら
展示会用のチラシづくりなどを手がけた。ここ
で初めて、
「自分たちのペースでできる」仕事に
巡り会うことになる。時を同じくして、印刷業
界に先行きの不安が漂い始めていた頃である。
「このままではじり貧、これまでの知識や経験
も生かせるし、労働環境の改善も実現できるの
ではないか」と、ここで大きく舵を切った。この機転が、その後の同社の有り様を変え
ていくことになった。
チラシづくりから事務局代行、展示会だけではなくシンポジウムの運営など、これま
での経験を生かしながら、着実に異業種参入への道を歩んでいく。自分の裁量でこなせ
る仕事が増えていくことで、拘束時間が長かった労働環境も改善され、はじめは戸惑っ
ていた従業員たちも、徐々に新しい仕事に慣れていった。そして、イベント業務参入か
ら9年目となる平成 28 年に、厚生労働省の「過労死等防止対策推進法」に関わる事業
と出会うことになる。当時は「またひとつ国の委託事業の仕事をすることになった」く
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