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令和4年度 我が国における過労死等の概要及び政府が過労死等の防止のために講じた施策の状況(令和5年版 過労死等防止対策白書) (205 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/001156170.pdf
出典情報 令和5年版 過労死等防止対策白書(10/13)《厚生労働省》
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入社 11 年になる女性社員(38 歳)は令和3年夏にメンタルの不調を経験した。仕事
を抱え込み過ぎた状況に身内の不幸が重なって気持ちが落ち込み、不眠が続いた。ゲー
ム事業部のプランナーとして約 30 人の部下をもつマネージャー職に就いて1年目。
「自
分でやらなきゃいけないという気持ちが強くて、うまく人に頼れなかった」という。
そして、コロナ禍でのリモートワークがさらに自分を追い込むことに。
「出社していた
ときは、保育園に通う子どものお迎えで帰ると、もう仕事を頼めないと周りが気付いて
くれますが、リモートワークだと途切れずに仕事の連絡がくるようになって、子どもを
寝かせた夜中に片付けてしまっていました」。部長に不調を伝えると、社内の臨床心理士


に相談することを勧められた。部長も以前、話を聞いてもらったことがあり、「『気持ち
が整理できたから頼ってみたら』と経験を話してくれました」。



4

に何が必要なのかが整理できたことで、有給



過労死等の防止のための対策の実施状況

臨床心理士とリモートで面談し、今の自分



休暇を使った1か月半の休養と異動を希望し、



結果的に年内の職場復帰を果たせた。
「在宅勤




















務では誰かにちょっと相談することが難しい
ので一人で考え過ぎてしまう。深刻にならな
いうちに気軽に話せる機会をつくることが大
事だと体験から思います」と話す。
<復職後は CHO 室で勤務。
「経験を仕事に活かしたい」と話す社員>

全 社 員が 「や りが い」を 毎 月チ ェッ ク、 コンデ ィ ショ ンの 悪化 を早め に 察知
同社では、
心身の不調者や休職・復職者へのフォローアップなどに対応する産業医と、
健康相談などにあたる保健師が常勤するほか、臨床心理士が週3日程度、社員の悩みや
相談に応じている。約1時間確保できるオンライン面談は、社内ポータルから自分で予
約ができる。令和4年度は計 201 件の面談が行われた。
さらに、姿の見えないリモート下での変調を早く察知できるように、毎月のコンディ
ションをチェックする「マンスリーアンケート」を全社員に実施している。月末に「今
月のやりがい」について、個人とチームそれぞれを 7 段階で自己評価するもので、自由
記入欄にはコメントも書き込める。低い評価や悩みを記した社員をマネジメント層がケ
アするなど、コンディションの悪化を「見える化」し、早めに対応するツールとして活
用している。
アンケートを通じて社員の健康面の把握に努め、その結果から必要な施策を考えて実
行に移し、効果を検証してきた。社長直属の組織だった CHO 室は令和5年 4 月から人
事総務、健康管理室と同じ部署に移り、一部担当者が併任して「三位一体」となったメ
ンタルヘルス対策を含む健康経営を進めていくという。約8割の社員がリモートワーク
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