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参考資料 (140 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44232.html
出典情報 ストレスチェック制度等のメンタルヘルス対策に関する検討会(第7回 10/10)《厚生労働省》
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面接による評価を踏まえた本人への指導・助言
以上の手順を踏んだ後に、労働者に対して具体的な指導・助言を行います。
【指導・助言の内容と実際】
・ まず、心の健康に関する情報は機微な情報であることに留意し、傾聴する姿勢が重要で
す。ストレスの要因は、業務外の出来事も含め、多岐にわたります。事前の資料情報ととも
にその場で聴取した状況から医学的に評価した結果をもとに、対象者に対して、生活上、産
業保健上の観点から具体的に指導・助言します。
・ 可能な範囲で、労働者の相談に乗り、必要なアドバイスをし、早期解決を目指してサポー
トします。相談には、医師の産業保健上の知識や経験のみならず、ストレス反応、ストレッ
サー、ストレスコーピングに関する知識や経験も重要です。また、対象者はストレス症状を
呈するほど高ストレス状態にあるため、例えば身体症状のみが前面に出て自覚がない場合、
極端に深刻に受け止める場合、他罰的な反応を示す場合など、指導・助言に対する反応も一
様ではありません。
・ 面接指導による評価は、あくまでもセルフケアの指導・助言と専門医療機関への受診勧奨
の要否を判定するにとどまり、うつ病等の診断を行うものではありません。面接指導の結
果によっては、専門医療機関への受診を勧め、必要であれば、紹介状を作成します。既に受
診中の場合には継続的受診を指導します。受診勧奨においても対象者が受診の必要性を十
分理解できるよう対象者に合わせた説明が重要です。疲労や抑うつ、不安などが業務に関
連しない個人的な要因によると認められる場合にも、ストレスの程度を判定して、必要な
助言、保健指導や事業場外の支援機関の紹介等を行います。
・ 専門医療機関への受診の勧め方として以下の例を挙げることができます。
①話をよく聞いた(傾聴した)後に受診を勧奨
「心配ですね。一度、専門の病院へ紹介しましょうか。

「まずは眠れることが大事だから、睡眠の相談に行ってみてはいかがでしょう。

「疲れやすいのは身体の不調のサインかもしれません。専門医の診察を受けてみません
か。」
「ストレスがたまると体調を崩しかねないので、大事にならないうちに受診してみませ
んか」
「今の不調が病気のせいなら治療すれば治るのだから、専門医に診てもらいませんか」
②受診を拒否する場合
「健診結果も併せてみると、身体症状がありますので、受診が必要ですよ。」
「何ともないかもしれませんが、念のため早めに受診して確認しておいてはいかがでし
ょう。」
「紹介状を書いて、状況を十分連絡しておきますので、心配しなくていいですよ」
③不調自体を否定する労働者に対して
「あなたのことを心配しています。放っておくと病気になることがありますから」
「体に現れる SOS には耳を傾けた方がいいですよ。自分を大事にしてください」
○ 専門医療機関への紹介に当たっては、紹介の目的と費用負担についても先方に伝えること
が望まれます。
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