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参考資料 (153 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44232.html
出典情報 ストレスチェック制度等のメンタルヘルス対策に関する検討会(第7回 10/10)《厚生労働省》
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<具体例・様式例>
1)仕事のストレス判定図を用いた集団的な分析の実施方法
集団的な分析については、
「職業性ストレス簡易調査票」またはこのマニュアルに掲載されている簡略
化した調査票を使用する場合は、
「仕事のストレス判定図」を用いて行います。
仕事のストレス判定図は、事業場全体、部や課、作業グループなどの集団を対象として心理社会的な仕
事のストレス要因の程度と、これらが労働者の健康に与える影響の大きさを評価する方法です。仕事のス
トレス判定図は、2つの図からなっています。ひとつは、仕事の量的負担と仕事のコントロール(仕事の
裁量権)を要因としてプロットされる「量―コントロール判定図」
、もうひとつは、上司の支援と同僚の
支援から作成される「職場の支援判定図」です。
仕事のストレス判定図の使用にあたっては、ストレスチェックの回答者それぞれについて、職業性スト
レス簡易調査票の 「仕事の量的負担」
「コントロール」
「上司支援」
「同僚支援」の4つの尺度(各3項目、
合計 12 項目)の得点を計算します。この場合に、各項目には、そうだ=4 点、まあそうだ=3 点、ややち
がう=2 点、ちがう=1 点、あるいは非常に=4 点、かなり=3 点、多少=2 点、全くない=1 点を与えるこ
とに注意します。判定図を作成しようとする集団について、これら4つの得点の平均値を計算し、仕事の
ストレス判定図の上にプロットします。平均値の計算および仕事の判定図の作成を自動的に行うプログ
ラムを用いることもできます。
プロットされた集団の位置を、仕事のストレス判定図上で標準集団(全国平均)と比較することで、そ
の集団における仕事のストレス要因の特徴を全国平均とくらべて知ることができます。また仕事のスト
レス判定図上の斜めの線は、仕事のストレス要因から予想されるや疾病休業などの健康問題のリスクを
標準集団の平均を 100 として表しているものです。例えば、ある集団の位置が健康リスク 120 の線上に
ある場合には、その集団において健康問題が起きる可能性が全国平均とくらべて 20%増加していると判
断できます。これまでの調査事例では、健康リスクが 120 を越えている場合には何らかの、仕事のスト
レスに関する問題が職場で生じている場合が多いので、評価の際の参考となります。
仕事のストレス判定図では、男女別に判定図が用意されています。しかしストレスチェックでは、性別
の情報を調査しない場合もあります。性別にわけて集計することで1分析単位あたりの回答者数が少数
となり分析が困難となる場合もあります。このような場合には男女を区別せず、男性の判定図を使用しま
す。ただし、女性のデータを男性の判定図にあてはめた場合、量的負担と仕事のコントロールによる健康
リスク値がどちらかといえば過大に評価される可能性があるので注意します。
仕事のストレス判定図の使用にあたっては、いくつか注意が必要です。産業保健スタッフと相談しなが
ら評価を行うことが望まれます。仕事のストレス判定図では、仕事のストレスの4つの側面しか評価して
いません。判定図にとりあげられていないストレス要因があることも考慮すべきです。仕事のストレス判
定図から計算される健康リスクは仕事のストレスに関するリスク程度の1つの指標であり、これを参考
にしながら、他の情報も考慮して総合的にリスク評価を行うことが適切です。例えば、健康診断データの
集計結果、職場巡視、労働者や職場上司からの聞き取りなども同時に活用することが望ましいです。7
職業性ストレス簡易調査票には、仕事のストレス判定図に使用される以外の尺度が含まれています。こ
れらの尺度についてもその平均値を集団として求め、全国平均値と比較することで、仕事のストレス判定
図よりもさらに詳細に仕事のストレス要因や心身のストレス反応の集団としての特徴を評価することが
できます。

7(参考)職業性ストレス簡易調査票と仕事のストレス判定図についての詳細

東京医科大学公衆衛生学分野ホームページ(http://www.tmu-ph.ac/topics/stress_table.php)
東京大学事業場のメンタルヘルスサポートペ-ジ(http://www.jstress.net)

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