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参考資料 (158 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44232.html
出典情報 ストレスチェック制度等のメンタルヘルス対策に関する検討会(第7回 10/10)《厚生労働省》
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督者と職場環境等の改善について話し合う際にも活用できます。
(イ) メンタルヘルス改善意識調査票(MIRROR)
「メンタルヘルス改善意識調査票」(MIRROR)は、労働者の意見調査により職場環境改善の目標と計
画を策定することを支援するための質問票です。MIRROR には、職場の望ましい状態が 45 項目列記さ
れています。労働者に、それぞれの項目を改善目標とする必要性を、「1.実現されており改善は不要」、
「2.できれば改善が必要」

「3.ぜひ改善が必要」
、あるいは「4.この職場とは関係がない」の 4 つの選
択肢から選んでもらいます。その結果から計算される要望率(「2.できれば改善が必要」、
「3.ぜひ改善が
必要」の回答の合計割合)および実現率(
「1.実現しており改善は不要」)の回答の割合)により、項目の
優先ランキング一覧を作成し、これを参考に労働者の職場環境改善のニーズを確認します。要望率と実現
率の上位 10 項目をもとにして、各職場で討議しながら職場環境等の改善の計画を検討します。
MIRROR は職場環境等の改善のプロセス評価にも使用できます。対策の前後で、MIRROR による調
査を実施し、改善活動実施前から実施後への変化を確認することができます。例えば、MIRROR の再調
査で、各項目の改善要望率(“改善の必要あり”と回答した者の割合)が減少したり、実現率(“実現して
おり改善不要”と回答した者の割合)が増加しているなら、改善が効果があったと考えられます。10
なお、ヒント集や MIRROR は、ストレスチェックの調査票として使用するものではなく、ストレスチ
ェックの集団分析をもとに職場環境改善を行う際のツールであることに注意してください。
(ウ) 従業員参加型の職場環境改善ワークショップの進め方
(1)ワークショップの企画
従業員参加型の職場環境改善ワークショップは、効果的な職場環境改善の計画を立案する手法の1つ
です。ワークショップの企画にあたっては、まず、どのような目的でこのワークショップを実施するのか
を参加者に明らかにします。当該部署から多くの参加者が参加することで職場改善効果が高まるため、労
働者が多く参加できるように呼びかけや開催時間の工夫をします。
(2)ワークショップの準備
ワークショップを進行する担当者(ファシリテーター)を決め、打ち合わせをします。参加人数の多い
場合には複数のファシリテーターを確保します。会場を確保し、グループワークを想定した机・椅子など
の他、以下のものを準備します。
□ グループワークのタイムテーブル
□ すでに行われたストレス調査結果
□ 職場環境改善のためのヒント集(メンタルヘルスアクションチェックリスト)
□ 液晶プロジェクター、またはOHP、その他マイクなど視聴覚器材
□ 改善提案の発表用OHPシートとOHPペン
□ 今後の改善計画・担当者記入用シート
□ 飲みもの、菓子など
(3)ワークショップのプログラム
ワークショップでは、小グループでの討議を積極的に取り入れます。通常2時間から2時間半、最低で
も 90 分の時間が必要です。全体の講義時間に応じて、以下のように時間配分をあらかじめ決めておきま
す。
① 担当者(ファシリテーター)による講義(20~40 分)
:ワークショップの最初に、短い講義を行
います。講義は内容により数人で分担してもかまいません。
② グループ討議(30~60 分)
:5~8名程度の小グループに分かれて、テーブルについてもらい、
小グループごとで討議の進行役、記録係、発表係を決めてもらいます。続いてヒント集を使いな
10

(参考)MIRROR に関する情報
産業医科大学-職場のメンタルヘルス対策ガイド(http://plaza.umin.ac.jp/~omhp-g/improvement.html)

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