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参考資料 (144 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44232.html
出典情報 ストレスチェック制度等のメンタルヘルス対策に関する検討会(第7回 10/10)《厚生労働省》
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【事例③

50 歳代後半

男性

製造業

家族は妻・子供 3 人】

<ストレスチェック>判定:高ストレス
ストレスの原因と考えられる因子;心理的な仕事の負担(質)
<産業医面談>
2 年前よりチームの業務量が徐々に増えつつあり、メンバー皆が忙しくなってきた。もとより非常に几帳面
な性格で仕事の完成度も高く、期日も少し余裕を残して仕上げていた。しかし、5 月より自分の専門分野外の
大きなプロジェクトのとりまとめの責任者となり、日々の仕事の量もかなり増えてきた。12 月に入り、睡眠
が以前よりやや浅くなるも時間としては 6 時間と変わらずであった。12 月のある朝突然、
『なぜ会社に行かな
ければならないのか』と思い、通勤時大勢の人の中を歩くのがうっとうしく、
『人にぶつかりたい』『このま
ま飛び込んだら楽になるかもしれない』とふと考えが頭をよぎるも、もう 1 人の冷静な自分がその感情を抑
えるよう諭したと話した。その後 10 日ほどは全くこのような感情及び行動も感じなかったとのことだった。
本人に精神科受診の必要性を説明するとともに、本人も受診を希望したため、その日にすぐ受診した。
<その後の経過>
主治医の診断は、
『適応障害』であった。主たる要因は、専門分野外である大きなプロジェクトのとりまと
めの責任者であることが考えられた。本人は上司にも上記症状を自ら話していたため、就業に関する主治医
の意見書の提出にも同意した。数日後、人事労務、上司、本人と就業に関する主治医からの意見書(①環境
調整及び➁内服開始の必要性③その他、時間外勤務等には配慮の意見はなし)をもとに産業医面談を実施し
た。内服により睡眠の質は改善し、精神的に楽になったとのことであった。昼間の眠気もなし。一方、環境
調整としては、プロジェクトに専門家を人員補充し、一人で抱えることのないように、人的サポートと指示
系統の整理(上司からより具体的な指示)を行い、本人は回復に向かっている。

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