参考資料 (156 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44232.html |
出典情報 | ストレスチェック制度等のメンタルヘルス対策に関する検討会(第7回 10/10)《厚生労働省》 |
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ストレスチェックに基づいて効果的な職場環境等の改善を進める手順を以下に述べます。
ステップ1.職場環境等の改善ための体制づくり
事業場ごとの状況を踏まえて、体制や進め方を選択します。事業者が方針を表明し、
(安全)衛生委員
会等で審議して、職場環境等の改善の目的、方針、体制、進め方を定めます。目的・方針については、問
題指摘型ではなく、問題解決型の取り組みであることを明確にすることが重要です。体制・進め方につい
ては、事業者、産業保健スタッフ等、管理監督者および労働者代表が参加する委員会または作業部会を設
置し、これを中心に事業場の職場環境等の評価と改善の立案をしてゆく方法が推奨されています。部署ご
との職場環境等の改善は、例えば産業保健スタッフ等の助言や指導により管理監督者が中心となって行
う方法、あるいは従業員参加型の職場環境改善による方法によって進めることができます。いずれの場合
でも管理監督者に対して方針や進め方を十分に説明し、管理監督者の主体的な関与を引き出すことが重
要です。
ステップ2.職場環境等の評価
ストレスチェックの調査票として職業性ストレス簡易調査票あるいはこのマニュアルに示した簡略化
した調査票を用いた場合には、仕事のストレス判定図を使用して部署やグループ別の仕事のストレス要
因を集団分析することができます。この他の調査票による場合には、事業場それぞれで根拠に基づいて職
場環境等の評価の方法を決定します。しかし仕事のストレス判定図に基づく職場環境等の評価は、労働者
の主観的評価の平均に基づいたものであり、必ずしも実際の職場環境等を反映したものにならない場合
もあります。これはその他のストレスチェック調査票の回答の集団分析を用いた場合でも同様です。スト
レスチェックの集団分析の結果を参考にしながらも、実際の職場の状況について、日常的な職場運営や職
場巡視から得られた情報や、管理監督者や労働者からの聞き取りなども総合して職場環境等におけるス
トレス要因の把握を行うようにします。
ステップ3.職場環境等の改善計画の立案
ストレスチェックの集団分析を参考にした職場環境等の評価結果に基づいて、事業者や(安全)衛生委
員会、あるいは各部署の管理監督者が仕事のストレスを改善するための職場環境等の改善を計画します。
産業保健スタッフ等はこれを支援します。事業場外の専門家の支援を受ける方法もあります。
いずれの場合でも、以下のことが推奨されています。①事前に事業場内外の良好事例を収集し、計画を
たてる際の参考にすること。このために事業場内外の良好事例を集めて資料にまとめておくと効果的で
す。②改善策の検討や実施に労働者が参加できるように工夫すること。事業者や(安全)衛生委員会、あ
るいは管理監督者が職場環境改善を計画する場合でも、労働者の意見を聴く機会を設けるようにします。
労働者参加型のワークショップによる職場環境改善は、労働者が計画立案に直接参加する機会を設けて
いるため効果的です。③心身の負担に関連する職場環境や労働条件に幅広く目配りして改善策を検討す
ること。作業量や人間関係だけでなく、作業計画への参加と情報の共有、勤務時間と作業編成、円滑な作
業手順、作業場環境、職場内の相互支援、安心できる職場のしくみなど広い範囲の職場環境に着目して改
善を計画することが効果的です。
実行性のある改善計画をたてるために、組織の体制や準備状況を考慮することも必要です。改善する内
容だけでなく、改善のタイミングやスケジュールについても検討することが大事です。また、すでにある
職場の会合を活用することも効果的です。このように職場の状況、時期、資源を考慮して計画を立案しま
す。
改善計画の検討を支援するツールを活用することも有効です。
「職場環境改善のためのヒント集」
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「メ
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