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参考資料3 薬剤師確保のための調査・検討事業 報告書(令和3年度厚生労働省医薬・生活衛生局総務課委託事業) (126 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26758.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会(第12回 7/13)《厚生労働省》
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以内の転職を希望している」と「数年以内の転職を考えている」の合計)が高く、また転
職希望先として、薬局薬剤師が病院・診療所を挙げた割合が 8.4%であったのに対し、病院
薬剤師が薬局を挙げた割合が 36.9%であった40。
これらから、病院に就職した薬剤師では、主に新卒で病院に就職し病院薬剤師として勤
め続ける者の他、新卒で病院(または企業)に就職し経験を積んだのち薬局に転職すると
いうキャリアプランがとられている状況がうかがえた。この後者の理由として、若いうち
に病院で先進的な医療を経験してスキルを高め、年齢が高くなったら給与水準や働き方の
柔軟性を考慮して薬局で勤めるというキャリアプランをもつ薬剤師がそれなりに存在す
ることが考えられる。

○知識不足への不安
例えば病院から薬局・店舗販売業へと、復職に際し業態を変えた理由として、業務に関
わる新たな知見や制度の変化等に対する知識不足への不安を感じたことがあるという薬
剤師は、「病院から薬局・店舗販売業へと勤務先を変えた」薬剤師については 62.6%で、
「薬局・店舗販売業から病院へと勤務先を変えた」薬剤師の 54.3%より高かった41。この
ことからスキルへの不安が業態偏在の一要因となっていることが考えられた。

国公立・公的病院で薬剤師不足が生じる要因
国公立、公的病院の給与水準は国や都道府県等で定められており、病院の判断で改定す
ることができない。これが医療法人の病院との給与水準の格差の要因となり、業態偏在に
繋がっていることが考えられる42。
また、国公立・公的病院は人口規模の小さい地方部に政策的理由で配置されている場合
が多いと考えられることに加え、一般に地方部では人口が少ないため地方部出身の薬剤師
も少ないことが、国公立・公的病院での人材の確保・定着に影響を及ぼしていると考えら
れる。
この他、公立病院で勤務するには公務員試験に合格する必要があり、受験の手間や、合
否を見通せないことが、応募が少なくなる要因の一つとなっている可能性があると考えら
れる。

その他の薬剤師不足が生じる要因
新卒で就職先を初めて知ったきっかけとして、
「大学からの紹介」と「就職先のウェブサ
イトにおける募集や求人活動」の 2 つの割合が、他の求人方法と比較して高いこと43が把

40
41
42
43

薬剤師向けアンケート調査結果(図表 74、図表 75:問 3-1)
薬剤師本人向けアンケート調査結果(図表 78:問 1-25×問 1-26)
神奈川県病院薬剤師会、病院 B 向けヒアリング調査結果
薬剤師本人向けアンケート調査結果(図表 114:問 1-19)

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