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参考資料3 薬剤師確保のための調査・検討事業 報告書(令和3年度厚生労働省医薬・生活衛生局総務課委託事業) (590 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26758.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会(第12回 7/13)《厚生労働省》
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これまで鹿児島県内で 30 回実施した。2007 年からは宮崎県にも出向いている。
参加者数は 1 回に約 30 人~70 人程度で延べ 1000 人が参加した。職種別の内訳は、病院薬
剤師 691 人、薬局薬剤師 236 人、その他医師・看護師等 97 人である。

高校生を対象とした病院・薬局見学会の実施
取組内容
地元出身の薬剤師を増やすことを目的として、病院・薬局における薬剤師の業務内容を 2~
3 時間で紹介する見学会を 20 年間、実施している。
鹿児島県病院薬剤師会の理事に声掛けして受け入れ可能な施設を増やしていき、現在の対
象施設は 10 施設である。
見学会は、日本薬学会九州山口支部と共催し、鹿児島教育委員会、鹿児島県高等学校長協
会、南日本新聞社、NHK 鹿児島放送局からの後援を受けて実施している。報道関係者からは、
メディアを通じた見学会の事前告知と、実施後における新聞掲載をしてもらった。
これらの主体から後援を受けたきっかけは、教育関係者については見学会を企画した際に、
教育委員会や校長会に事前に理解を得る必要があり、その機会に、県内に薬学部がなく「高
校生が薬剤師について知りたいと思っても知りづらい」という状況や、高校生に限らず、よ
り若い子供や県民も含めて薬剤師のことを伝えたいと考えていることに共感してもらったこ
とである。また、報道関係については見学会の企画当初、知り合いがいたことである。

取組結果
近年、参加者が増加しており、令和 2 年度は 8 施設で 160 人が参加した。

その他(薬剤師確保・地域偏在全般等に関すること)
離島や僻地で薬剤師に勤務してもらうためには、医師の医局制度のような制度が必要では
ないかと考えている。具体的には人材不足で募集をかけている機関が支払う予定だった給与
を集めて出資し、公的病院がそれを原資として人材を(週に 1 回でも)派遣する。その制度
で薬剤師をローテーションすることで継続的に確保できる。鹿児島大学病院では薬剤師不足
の状況であるが、定員に達すれば鹿児島大学病院から派遣を行いたいと考えている。
種子島では 1 年のうち長期間サーフィンができるので、種子島の病院ではサーフィンがで
きるという地域の魅力をアピールしており、関東からサーフィン好きの薬剤師が複数名、入
職した。
鹿児島大学病院では、比較的県外出身者が多いが 6 割は県内出身者である。県外出身者は、
研究に取り組みたいと考えている人が多く、他大学の教員から「鹿児島大学病院は研究もし
っかりしている」等の評判を伝えられたことが入職のきっかけになっている。ただ、入職し
たら忙しすぎて研究どころではない状況になっているのが現状である。県内外に関わらず、
病院薬剤師の若手のおおむね半分が離職しており、しばらく勉強して他に行きたいところに

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