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参考資料3 薬剤師確保のための調査・検討事業 報告書(令和3年度厚生労働省医薬・生活衛生局総務課委託事業) (593 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26758.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会(第12回 7/13)《厚生労働省》
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<職場体験の内容>
地域によってプログラムに多少の差異があるが、病院、薬局、保健所、医薬品卸業者の 4 か
所を大型バス 1 台(地域によっては 2 台)に乗って 1 日で訪問した。薬局では軟膏を混ぜた
り分包を行うなどの模擬調剤体験を行った。病院では注射の手技を模型に対して行った。 保
健所では、大麻の取り締まりや薬局の指導監督、食品衛生、災害時の対応など、行政として
の薬剤師の仕事を知ってもらった。医薬品卸業者では、薬の流通のための管理、災害時の対
応や役割を学んだ。
<職場体験の運営>
薬剤師会は、行政職員や保健所職員と一緒にバスで学生に付き添ったり、それぞれの訪問
先にも薬剤師会の担当者を配置して、進行と学生の安全管理を行った。
<工夫点>
学生に関心を持ってもらうため、単に見学するのではなく体験できるプログラムとした点
である。卸業者が対象に入っているのは、薬剤師の仕事を網羅的に体験してもらうとの考え
からである。
<苦労した点>
コロナ禍で病院の協力を得づらかったことである。

取組結果
○参加者への事後アンケートで、前向きな回答が多数得られた
令和元年は 4 地区計 44 人、令和 2 年度は 5 地区で計 105 人の参加があった。
参加者全員に事後アンケート調査を行ったところ、以下のような前向きな回答が多く得ら
れた。
「将来薬剤師になりたい気持ちが強くなった」
「内容を聞いたことがあるが、触れたことがない薬剤師の現場の裏側に触れられてよか
った」
「薬剤師に憧れているが、人と接するのは苦手。行政の薬剤師であれば自分も薬剤師に
なれるかもしれないと思った」
(青森県では行政の薬剤師も不足している状況)

その他
「薬剤師の人材創出事業」は令和 2 年度で終了したため本事業も同時に終了した。今後類
似の事業は続けたいが、予算確保の観点から薬剤師会が単独で同じ内容の取組を続けること
は難しいため、できる範囲でと考えている。また、コロナ禍が収束するまではウェブ会議シ
ステムのツールを使って、オンラインで実施することを検討していきたい。

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