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参考資料3 薬剤師確保のための調査・検討事業 報告書(令和3年度厚生労働省医薬・生活衛生局総務課委託事業) (607 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26758.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会(第12回 7/13)《厚生労働省》
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取組結果
○奨学金制度により薬剤師 1 人の確保が実現
令和元年に採用した学生は奨学金貸与を受けた地元出身の学生で、地元に帰ってきたいと
考えていたところを採用に至った。

他病院での研修制度の創設
取組内容
○他病院での研修制度を創設
令和元年に薬剤師 1 人を採用する際に、薬剤師 1 名体制では十分な新人教育はできないと
考え、新人教育を目的として、島外の病院で 1 年間研修できる体制を整えた。
研修先は本土にある2つの病院であり、新卒採用した薬剤師の希望を踏まえて決定し、派
遣先と派遣協定書を結び労働条件を設定する。給与は当院負担である。

取組結果
2つの研修先病院のうち一方では研修受け入れの実績があり、もう一方の研修先病院につ
いては今後希望者がいれば受け入れ可能な状態である。研修を修了した薬剤師は、研修先で
指導者が 1 人付いて指導してもらえた経験は大きいとの印象を持っている。この取組が、令
和 3 年度の薬剤師 1 人採用にもつながったと考えている。

その他
看護師では県内の公立病院との間で、5 年目程度の中堅職員の相互派遣を 1 か月~半年程
度の期間で検討しているが、薬剤師についても検討したいと考えている。理由としてはスキ
ルアップの方法として、最近ではウェブ研修が増えている中、実地での経験も必要であるが、
本土との間を行き来すると移動に 2~3 日かかってしまうことが障壁となるためである。

その他(薬剤師確保・地域偏在全般等に関すること)
<地元出身者をターゲットとした採用方針>
現在派遣を受けている看護師は半年ずつ契約延長する形式だが、1 年経つと本土に帰る人
が多数である。当地域に慣れて長くいたいという人もいるが、いずれは本土に帰りたいとい
う意向を持っている。また、他職種を含め I ターン者はほとんどおらず、定着するのは地元
出身者である。
このため今後は地元出身の薬学生を重視して採用する方針であり、学生の修学状況につい
て高校と情報共有を図っている。具体策としては地元出身者が通っている大学へ訪問して大
学と意見交換している。また、夏休みの帰省時に学生に声をかけて病院見学、食事をしなが
ら意見交換会をしている。

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