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参考資料3 薬剤師確保のための調査・検討事業 報告書(令和3年度厚生労働省医薬・生活衛生局総務課委託事業) (622 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26758.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会(第12回 7/13)《厚生労働省》
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20. 職業紹介事業者の立場からみた薬剤師需給動向
と地域偏在対策
調査対象

事業者名:(職業紹介事業者A)

取組みのポイント
○薬剤師確保の観点から、病院は給与水準、勤務環境の点で薬局より不利な立場
○地方の薬剤師不足の解消のため、製薬企業を早期退職したMRを活用する枠組み
を構築するアイディアを提案

薬剤師の偏在に対する認識
<薬剤師の求人・求職の状況>
薬剤師の求人、求職の状況として、これまで調剤薬局の求人が過剰気味だったのがおさま
ってきたと考えている。
<病院・薬局の給与水準の違い>
病院薬剤師の年収は薬局と比べてかなり低いと考えている。例えば、地方部では薬局は年
収 800 万円で、病院は 350 万円という例もある。病院で薬局長になれば 600~650 万円程度は
もらえるが、同程度の年収はドラッグストアではより容易に叶えられる。
病院で働く動機は、若いうちに勉強しておきたいということだと考えている。このため都
市部の病院に就職し、3 年間勉強して、その後に調剤薬局やドラッグストアに転職するという
パターンも生じるが、その病院の医療機能(急性期か慢性期か)によっては、病院での勤務
経験が調剤経験として評価されず、転職の際に不利になるケースもある。
<地域偏重>
地域による薬剤師の偏重が発生するのは、その都道府県内の薬科大学の有無の影響が大き
く、また卒後のUターン就職・転職希望者にも左右される傾向がある。
また、転居を伴う転職を決意するきっかけはライフイベントのみであることがほとんどで、
基本的には自宅からの通勤圏内での就業を希望するため、流動性が低いことも要因と考えら
れる。
<薬剤師が就職先に希望する条件>
「勤務時間」を始めとするワークライフバランスが重視され、次に「給与水準」、「業務内
容・やりがい」の優先度が高いと感じている。若い薬剤師は特定の分野を勉強したいという
意向が強いが、一定年齢をすぎると仕事と生活のバランスが第一の条件になると考えている。

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