よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料3 薬剤師確保のための調査・検討事業 報告書(令和3年度厚生労働省医薬・生活衛生局総務課委託事業) (620 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26758.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会(第12回 7/13)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

<インターンシップの内容>
在宅業務における患者宅への同行訪問、介護施設でのカンファレンスへの同席、ケアマネ
ジャーや訪問看護師による講義などを行っている。また、同行薬剤師や人事担当薬剤師との
質疑応答を通して、患者・生活者本位のかかりつけ薬剤師像を深耕するカリキュラム、就職
活動の本質的意義を考える時間を意識して組み込むことで、将来の在り方を学ぶ格好の機会
となっている。
<インターンシップの実施日程>
インターンシップの実施時期は、主に就職活動前である 5 年生の 12 月~3 月頃に、全 2 日
間で実施している。
インターンシップに参加した学生には、いくつかの薬局を見学するように伝えており、6 年
生の 6 月に採用試験を実施している。
インターンシップの他に薬局実務実習を受入れている。実務実習がきっかけでの入社は平
成元年度の 1 人のみである。
<インターンシップに参加した学生を入社につなげるために注力している点>
2 日間のインターンシップを通して、参加学生からビジョンと活動実態を評価してもらう
ことを重要視している。そのためには、当法人の在宅医療や多職種連携への取り組みの実態
や考え方、姿勢を伝えて、参加学生の共感を得ることが重要と考えている。多くの薬局が在
宅医療に取り組んでいるが、考え方や活動実態は様々であることから、当法人の考え方や方
向性の理解に繋がる進め方を工夫することを心がけている。インターンシップを地道に継続
することで、当法人への理解と認知度が高まってきたと感じている。
<学生がインターンシップに求めること>
学生のニーズとして多いのが、
「在宅医療と多職種連携の実態を学ぶこと」である。在宅医
療や多職種連携は、大学の講義で話題になることが多いが、実務実習先で満足に経験できな
いことが多い。
画一的な内容よりも、現実の問題点や課題を知ることで、
「幅広い多様性のある薬剤師の職
能を知る機会にしたい」というのが、参加学生の本心だと受け止めている。

取組結果
○過去 10 年間でインターンシップに参加した学生のうち 6 人の入社が実現した
インターンシップ参加者は岩手県内の出身者が多いが、薬局の所在する市の出身とは限ら
ず、近隣の県の出身者もいる。出身大学としては岩手医科大学が多い。地元出身者を採用す
る観点から、インターンシップで県内にある大学の学生に参加してもらえることは、かなり
有利と実感している。
過去 10 年間でインターンシップに参加した学生 31 人のうち 6 人が入社した。

- 49 -