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参考資料3 薬剤師確保のための調査・検討事業 報告書(令和3年度厚生労働省医薬・生活衛生局総務課委託事業) (216 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26758.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会(第12回 7/13)《厚生労働省》
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図表 88

都道府県の取組だけでは都道府県の薬剤師確保が可能でないと考える理由と、
考えられる対応策・支援(問 3-7)
<都道府県薬剤師会・病院薬剤師会>

〇薬科大、薬学部がない
・当県は人口 10 万人あたりの薬剤師数が全国で下位に位置し、県内に薬学部が無いため薬
剤師確保が困難。県外の薬科系大学に進学しても U ターン者は半分くらい。県と県内の
国公立大学と薬部設置に向け取り組んでいるが資金面等で困難とのこと。国からの資金
等の支援が必要である。
・本県には薬学部がなく、地方への回帰率が低いことから、薬学部の設置、誘致を要望。
・本県(山形県)のように薬学部がない地域では自治体からの助成がないと薬剤師を集め
るのは難しい。
・薬学部がない県確保が難しいかもしれない。
・理由:1 つは当県内に薬学部が無いため。進学のために一度県外に出なければならないた
め、人材流出する傾向にある。また、当県は一部の都市部を除いて広範囲な地域が過疎
地域であり、離島、へき地もあるため人材確保が難しい状況にある。
対応策:各大学において過疎地域での薬剤師の役割や活動事例を紹介するなど。県外か
ら県内に就職を希望する方に対する公的な(行政、薬剤師会等の)サポート体制の充実。
現在、民間会社がその役割を果たしているが、高額な報酬が必要となるため薬局経営を
圧迫している。
〇給与
・現状で確保できていないため、別の対策が必要。各県の賃金の格差の是正が必要。給与
の高い首都圏での就職が人気であるため。
・病院希望者が少ない理由として初任給の安さがあげられる。これは各施設の給与体系を
変えなければならず、病院薬剤師会でどうにかできる問題ではない。
・病院と保険薬局との初任給格差の改善。
・薬局と病院の給料の違い、都市部と地方の給与差等、
「やりがい」だけでは難しいと考え
る。
〇偏在
・都会集中傾向あり。
・理由:求職者の都市部への集中があるため。対応策:都市部以外での就労に対しての公
的インセンティブ、U ターン就職を支援。
〇その他の理由
・U ターン、I ターン希望者に情報が伝わりづらいと思われること。大学の同窓会、大学の
学生に対する対応が有効と思う。

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