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参考資料3 薬剤師確保のための調査・検討事業 報告書(令和3年度厚生労働省医薬・生活衛生局総務課委託事業) (600 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26758.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会(第12回 7/13)《厚生労働省》
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10. 若手薬剤師の離職防止を目的とした複数人体制
での病棟業務の実施
調査対象

病 院 名:トヨタ記念病院
所 在 地:愛知県豊田市
病 床 数:527 床
薬剤師数:常勤 37 人、非常勤 0 人

取組種別

就労環境・制度の改善

取組みのポイント
○若手薬剤師の離職防止を目的として、複数人体制で病棟業務を実施

問題意識
○薬剤師の定員が充分でない中、離職防止を重視
当院では薬剤師がやや足りない状態が 3 年以上続いているが、募集して採用できていない
わけではなく、多くの病院同様、薬剤師の定員自体が業務内容の増加に追い付いていないこ
とと、産休代替の不足が要因である。培ったスキルや経験を効果的に活用するためには離職
防止が重要だと考えている。

若手薬剤師が病棟業務を行う際は複数人数体制で行っている
取組内容
○若手を離職させないために、1 人で病棟業務を行うことがないようにしている
他の病院では、入職後半年から病棟業務に取り組む所があり、また新卒で入職した薬剤師
は早く病棟業務を行うことを希望する人が多いが、当院では入職後 1 年間は病棟業務を行わ
せず、十分な教育期間を設定している。また、若手薬剤師を病棟で 1 人にしないよう、若手
薬剤師が病棟業務に対応する場合には、複数体制(1 病棟に 2 人または 2 病棟に 3 人)で病
棟業務を行っている。
この理由は、不十分な知識で病棟業務を行うことで、医師や看護師から質問を受けた際に
うまく答えられなかったり、患者から苦情を受けたりすることで不安になり、挫折する薬剤
師を生み出さないためである。

その他(薬剤師確保・地域偏在全般等に関すること)
当院には全職種が入れる社員寮があるが、奨学金の負担が大きい薬剤師にとって、住まい
が用意されていることは経済面でのメリットがあり、全国から応募がある要因の一つになっ
ていると考えている。

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