参考資料3 薬剤師確保のための調査・検討事業 報告書(令和3年度厚生労働省医薬・生活衛生局総務課委託事業) (31 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26758.html |
出典情報 | 医薬・生活衛生局が実施する検討会 薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会(第12回 7/13)《厚生労働省》 |
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分析の概要
都道府県の薬剤師確保における地域医療介護総合確保基金の活用状況について分析を
実施した。
具体的には、医療介護総合確保促進法に基づく都道府県計画の令和 2 年度分に掲載され
ている事業のうち、薬剤師の確保に関連した事業を抽出し、記載されている事業の内容か
らその内容を分類した。
医療介護総合確保促進法に基づく都道府県計画に掲載された事業は、あくまで地域医療
介護総合確保基金を活用する事業である。そのため、国と各都道府県の個別の予算(国と
都道府県の負担割合 2/3、1/3)において実施されている事業もあることに留意されたい。
分析の結果
取組の内容は事業の対象者によって、新卒薬剤師の就職を促進する取組、現在就労して
いる薬剤師を定着させる取組、未就業の薬剤師の復職を支援する取組、将来の薬剤師を育
成する取組の大きく 4 つに分類することができる。
新卒薬剤師の就職を促進する取組については、都道府県内の就職情報の発信、PR・広告
掲載、就職斡旋、薬局・病院での実習や薬剤師との交流会開催等、薬学生に都道府県内で
就職してもらうための取組や、奨学金事業が実施されていた。
現在就労している薬剤師を定着させる取組については、スキルアップ・キャリア形成の
ための取組、法人外施設との人事交流の取組、業務の効率化を促進するための取組が実施
されていた。スキルアップ・キャリア形成のための取組としては、在宅医療を支援する体
制の強化の一環として研修を通じた資質向上が多く実施されていた。法人外施設との人事
交流の取組としては、人材の不足する小規模薬局に対し近隣に勤務する薬剤師を一時的に
派遣するため、調整を行う体制を整備する事業が実施されていた。
未就業の薬剤師の復職を支援する取組については、現在未就業だが復職を検討している
薬剤師に対し、復職への不安を軽減するため、必要な知識・技術に関する研修が実施され
ていた。特に、結婚・出産・育児をきっかけに離職した薬剤師に着目した取組が実施され
ていた。
将来の薬剤師を育成する取組については、薬学部に進学する学生を増やすため、中学生・
高校生等に働きかけを行う事業が実施されていた。具体的には、中学生・高校生を中心に、
小学生、保護者、教員等に向けて、薬剤師の役割や魅力を伝えるセミナー、研修、薬局等
における体験学習が実施されていた。
その他の内容としては、特に病院が、看護師等他の職種も含め人材確保を行う際の事業
費の補助が実施されていた。
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