参考資料3 薬剤師確保のための調査・検討事業 報告書(令和3年度厚生労働省医薬・生活衛生局総務課委託事業) (130 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26758.html |
出典情報 | 医薬・生活衛生局が実施する検討会 薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会(第12回 7/13)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
把握されたが、病院の魅力をアピールする機会にもなっており、他の病院においても参考
になると考えられる。
へき地の病院や薬局においては、そこで勤務する職員がどのように生活を送っているの
かという情報をウェブサイトや就職説明会などで積極的に発信し、求職者の不安を解消す
ることも重要と考えられる。
サーフィンや釣りなど趣味を満喫できるという地域性をアピールし都市部から薬剤師
が入職しているとの意見63が把握されたが、従来とは異なる視点の取り組みとして参考に
されたい。
<業務のやりがいの向上>
病院(雇用者側)は薬剤師が勤務先を選定する理由として給与水準を 1 位として挙げる
割合が高かった64が、病院薬剤師は、業務の内容・やりがいを 1 位に挙げる割合が高く65、
両者の意識に乖離が認められた。病院側として現在勤務している個々の薬剤師がどのよう
な業務にやりがいを感じるのかを丁寧に把握した上で、定着に向けた対応策への取組を行
うことが考えられる。
また、中長期的な対応として、医師の臨床研修のような卒後臨床研修を制度化し、大学
卒業後に、地域の病院や薬局などにおける研修の中で、地域医療等に対するやりがいを見
いだす機会を設けることも考えられる。
<職場の魅力向上(勤務条件・環境の改善)>
薬剤師が就職先に希望する条件として、勤務時間を始めとするワークライフバランスが
重視されるとの意見66も把握された。このため、病院や薬局において、勤務時間や勤務時
間帯の短縮・変更など勤務条件をより柔軟な形態とすることにより働きやすい環境とする
ことが考えられる。また、非常勤職員は、職員の休暇等により職場が人手不足になった際
にこれをカバーする重要な役割を担っていることから、非常勤職員の就業環境の整備も重
要である。また、病院で院内保育所を設置する事例67も把握されたため、参考にされたい。
また、就業規則の整備により職員の意欲の向上につながった事例68や、完全週休二日制
への制度変更69や育児休業制度70の整備により求職者からの問合せが増えた事例、働き方の
62
63
64
65
66
67
68
69
70
埼玉県病院薬剤師会向けヒアリング調査結果
鹿児島県病院薬剤師会、奈留薬局向けヒアリング調査結果
病院向けアンケート調査結果(図表 85:問 3-9)
薬剤師本人向けアンケート調査結果(図表 87:問 2-1)
職業紹介事業者Aへのヒアリング調査結果
地域医療介護総合確保基金を活用した医師・看護職員の人材確保の取組
薬局 B 向けヒアリング調査結果
日野記念病院向けヒアリング調査結果
はやぶさ薬局向けヒアリング調査結果
- 127 -