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資料1-3-1          新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例の概要(コミナティ筋注) (213 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00059.html
出典情報 第92回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第27回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(3/10)《厚生労働省》
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No

年齢
(接種
時)

性別

接種日

発生日
(死亡日)

ロット番号

接種回数

死因等
(報告者による見解・考察等)

基礎疾患等

報告書上の記載

1497

61歳



2021年8月17日

2021年11月25日 不明

2回目

専門家による評価【令和5年1月20日時点】
報告医が
死因等の判断に
至った検査

因果関係
(報告医評価)

他要因の可能
性の有無
(報告医評価)

対応するMedDRA PT

関節リウマチ、SLEを基礎疾患として外来治療を継
続中。右被殻出血。
血球貪食性リンパ組織球症
ワクチン接種後より、進行する全身関節痛、四肢不
全麻痺、意識障害で発症し、経過で汎血球減少、
フェリチン高値などから血球貪食症候群と診断。免
疫抑制治療や抗がん剤治療を施行するも再燃を繰 血球貪食症候群、多数臓器に及ぶ
り返し、全身状態が悪化し、死亡。剖検にて、多臓器 悪性リンパ腫浸潤
に及ぶ悪性リンパ腫浸潤が見つかり精査中。
剖検により、多数臓器に及ぶ悪性リンパ腫浸潤/多 (~4/13の情報に基づく)
臓器血管に浸潤する異常リンパ球系細胞が観察さ
れ、血管内大細胞型リンパ腫(IVL)が背景疾患とし
て診断された。
リンパ腫
(~9/2の情報に基づく)

解剖

関連あり

有(SLE)

ワクチンと死亡との
因果関係評価
(評価記号★)

γ

コメント

本例は剖検にて血管内大細胞型リンパ腫(IVL)と診断さ
れ、IVLがワクチンにより惹起されたと記載されています
が、IVLがワクチン接種3週後で全身性病変として完成す
るとは考えられません。実際、「IVLが背景疾患と診断され
た」と記述されてます。
一方、血球貪食症候群(HPS)は重篤な感染症やリンパ腫
を基礎として急激に発症することが知られています。すな
わち、本例ではワクチン接種と無関係にIVLが存在し、ワ
クチン接種によりHPSへと進展(あるいは合併)した可能
性がある。ワクチン接種により免疫状態の撹乱によりHPS
へと進展した可能性は否定できないが、ワクチン接種が
IVLと関係していることを証明するには「情報不足である」
と考えます。以上より、副作用/ 有害事象の項目の「リン
パ腫浸潤(IVL)惹起」は情報不足と判断しました。また、
HPSについては否定も肯定もできないと思います。

専門家による評価【令和5年3月10日時点】

評価に用いた報告内容注2

ワクチンと死亡との
因果関係評価
(評価記号★)

γ

※~12/16から変更なし。

コメント
資料番号

本例は剖検にて血管内大細胞型リンパ腫(IVL)と診断さ
れ、IVLがワクチンにより惹起されたと記載されています
が、IVLがワクチン接種3週後で全身性病変として完成す
るとは考えられません。実際、「IVLが背景疾患と診断され
た」と記述されてます。
一方、血球貪食症候群(HPS)は重篤な感染症やリンパ腫
を基礎として急激に発症することが知られています。すな
わち、本例ではワクチン接種と無関係にIVLが存在し、ワ
クチン接種によりHPSへと進展(あるいは合併)した可能
性がある。ワクチン接種により免疫状態の撹乱によりHPS
へと進展した可能性は否定できないが、ワクチン接種が
IVLと関係していることを証明するには「情報不足である」
と考えます。以上より、副作用/ 有害事象の項目の「リン
パ腫浸潤(IVL)惹起」は情報不足と判断しました。また、
HPSについては否定も肯定もできないと思います。
※~1/20から変更なし。

肺炎

うっ血性心不全

1498

83歳



2022年2月18日

2022年2月21日

FL7646

3回目

高血圧、糖尿病、脳出血(35歳)、心筋梗塞(63歳)
デイサービス利用時に呼吸不全あり(SpO270%)と 急性肺炎、うっ血性心不全、呼吸不
のことで救急搬送された。胸部CTで心拡大、胸水、 全増悪、細菌性肺炎、心筋梗塞
呼吸不全
両肺の浸潤影あり。急性肺炎、うっ血性心不全と診
断した。抗生剤投与、酸素投与で治療したが、呼吸 (~4/13の情報に基づく)
不全悪化し、死亡確認。

胸部CT

評価不能

有(細菌感染に
よる肺炎、心筋
梗塞後遺症、
うっ血性心不
全)

γ

有(解剖もなく、
詳細は不明で
す。)

γ

有(基礎心疾患
の自然増悪)

γ

(コメント無し)
※~12/16から変更なし。

γ

(コメント無し)
※~1/20から変更なし。

細菌性肺炎

心筋梗塞

1499

1500

1501

82歳

90歳

88歳







2022年2月19日

2021年6月18日

2021年6月11日

2022年2月23日

2021年8月6日

FK8562

FA4597

2021年10月24日 FA4597

3回目

2回目

2回目

基礎疾患あり。高血圧症、肥大型心筋症、高脂血
症、心房細動などで服薬中。内服内容は、アイミクス
HD、フルイトラン、テノーミン、アダラートCR、リピトー
ル、レスタス、アルドメット、タンボコール、リクシアナ
など。ピリン系にアレルギー疑い。最近1ヶ月以内の
ワクチン接種歴はなし。家族によると、1週ほど前に
感冒疑い。ほぼ改善していたが、やや元気のない様 心筋梗塞疑い
子。
接種後、特に発熱、咽頭痛、咳嗽など明らかな症状
は出現していない様子。やや元気がない程度と。3
回目接種4日後、家族が外出から帰って、倒れてい
るところを発見。救急搬送されたが、蘇生に反応せ
ず、死亡確認。

基礎疾患に重症心不全
2回目接種後2週の間に体動時呼吸困難増悪、全身
浮腫出現した。接種後10日目の採血でNT-ProBNP 心筋炎、基礎心疾患の自然増悪
値が19,000から35,000に増加。14日目の心エコー検
査で心拡大の進行と左室収縮悪化を認めた。

基礎心疾患に重症心不全

心筋炎

心筋梗塞

不明

評価不能

心筋炎
血液検査、心エ
コー、心電図

関連あり

※~12/16から変更なし。

画像検査や血液検査所見の情報が乏しく、心筋炎と判断
できない。重症心不全の自然増悪の可能性を否定できな
い。

γ

γ

※~12/16から変更なし。

状態悪化

心筋炎

(コメント無し)

血液検査(NTProBNP 上昇、
CRP 上昇、トロポ
ニンT上昇)、心
エコー(心収縮性
の低下、左室駆
出率40%未満、 関連あり
心室の拡大、心
嚢液貯留)、心電

(~4/13の情報
に基づく)

213



γ

ワクチン投与前からNT-proBNPが高値であることから、何
らかの基礎心疾患をもともと有している症例であると考え
られるため、ワクチンと関連なく現病の悪化をきたした可
能性も否定できない
※~12/16から変更なし。

(コメント無し)
※~1/20から変更なし。

画像検査や血液検査所見の情報が乏しく、心筋炎と判断
できない。重症心不全の自然増悪の可能性を否定できな
い。
※~1/20から変更なし。

γ

ワクチン投与前からNT-proBNPが高値であることから、何
らかの基礎心疾患をもともと有している症例であると考え
られるため、ワクチンと関連なく現病の悪化をきたした可
能性も否定できない
※~1/20から変更なし。

症例No