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資料1-3-1          新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例の概要(コミナティ筋注) (264 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00059.html
出典情報 第92回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第27回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(3/10)《厚生労働省》
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No

年齢
(接種
時)

性別

接種日

発生日
(死亡日)

ロット番号

接種回数

死因等
(報告者による見解・考察等)

基礎疾患等

報告書上の記載

1767

1768

1769

1770

25歳

82歳

95歳

79歳









不明

2021年6月28日

2022年9月14日

2021年7月19日

不明

2021年6月29日

2022年9月15日

2021年7月20日

不明

不明

FR1790

FC5947

2回目

文献情報に基づく報告
病歴:遺伝性アンチトロンビン欠乏症
25歳妊娠中の女性。
妊娠検査で陽性が出てから11日後に、吐き気、食欲不振、およ
び頭痛を訴えた。彼女は妊娠6週であることが確認され、他院に
入院した。入院の24日前にCOVID-19のBNT162b2mRNAワクチ
ンの2回目の接種を受けた。入院翌日、知覚異常が出現した。
頭部CTでCVTが疑われ転院となった。転院時、昏睡状態、四肢
麻痺、痙攣発作を呈した。
グラスゴー昏睡尺度スコアは、4(E1V1M2)であった。臨床検査で
は、血小板数は258×103/μLと正常で、Dダイマー5.97μg/mL
と高値を示した(正常範囲<1.0μg/mL)。その他の検査所見は
特記すべきものではなかった。頭部CTスキャンでは、右の視床
と大脳基底核の出血性梗塞、脳室内出血、直静脈洞(StS)と左
横静脈洞(TS)の高密度な信号が認められた。脳血管造影で
は、深部脳静脈、StS、および左TSの閉塞を認めた。吸引カ
テーテルによる血栓除去とウロキナーゼによる直接血栓溶解を
行った。StSと左TSから大量の血栓を吸引し、StSを再疎通させ
た。未分画ヘパリン(UFH)の周術期投与にもかかわらず、活性
化凝固時間(ACT)も活性化部分トロンボプラスチン時間
(APTT)も延長されず、ヘパリン抵抗性が示唆された。凝固精密
検査では、アンチトロンビン(AT)活性が44%(正常範囲:80%~
130%)低下し、プロテインS(PS)活性が27%(正常範囲:56%~
126%)と低値であった。
患者とその家族には、血栓形成傾向や血栓症の病歴はなかっ
た。
UFHをボーラス投与し、1500単位/日のAT濃縮製剤を継続投与
した。入院 3 時間後に AT 欠損症と診断し、4 時間後に AT 濃
縮液を投与した。 翌日、APTTとACTはまだ延長しなかった。 頭
部CTスキャ
ンでは、脳浮腫と急性水頭症の悪化が見られ、脳室ドレナージ
が必要となった。 2日目の磁化率強調磁気共鳴画像では、低強
度の深部脳静脈の閉塞が認められた。
患者は挿管され、人工呼吸が行われた。 入院2日目にUFH大量
投与でAPTTとACTが延長したが、症状と脳浮腫は改善しなかっ
た。 再度血栓除去と血栓溶解を施行し、左TS再疎通を達成さ
れた。入院3日目に、妊娠による凝固亢進を増強するため患者
家族と相談の上、治療的流産を実行した。これらの治療にもか
かわらず、患者は全脳浮腫を発症し、入院6日目に死亡した。患
者家族の同意が得られなかったため、剖検を行うことができな
かった。 ATとPSのDNA解析が行われた。AT 変異の評価では、
SERPINC1遺伝子にヘテロ接合性のミスセンス変異(c.379T>C,
p.Cys127Arg, AT Morioka)が検出された。この突然変異は I型
AT欠損症を引き起こす(Ozawa et al.1997)。PSの突然変異は
検出されなかった。低PS活性は妊娠の影響である(Comp et
al.1986)。 患者の姉妹と母親も、AT値がそれぞれ 45% と 52% と
低かったが、妊娠中に血栓症事象を経験しなかった。

不明

基礎疾患等:肺気腫、食道癌術後
2018年より食道癌術後にてフォロー中。2021/6/25
外来受診時には体調問題なし。6/28ワクチン接種。
6/29朝、自宅にて死亡しており、かかりつけ医にてト
ロボニンT高値であり劇症型心筋梗塞疑いと判断さ 心筋梗塞、心筋炎、血栓症
れ、警察にて事件性なしと判断された。
心筋梗塞の疑いの詳細は剖検が実施されなかった
ため不明と報告された。
(~3/10の情報に基づく。)

大脳静脈血栓症

専門家による評価【令和5年1月20日時点】
報告医が
死因等の判断に
至った検査

因果関係
(報告医評価)

他要因の可能
性の有無
(報告医評価)

対応するMedDRA PT

大脳静脈血栓症

ワクチンと死亡との
因果関係評価
(評価記号★)

コメント

専門家による評価【令和5年3月10日時点】

評価に用いた報告内容注2

ワクチンと死亡との
因果関係評価
(評価記号★)

コメント
資料番号

不明

不明

不明

γ

血栓症を起こしやすい基礎疾患があり、さらに妊娠による
血栓症リスクも考えられ、接種が発症に関連しているのか
の判断は難しいように思いますが、抗PF4抗体の結果や
血小板数推移などがあるとよいように思います。

γ

血栓症を起こしやすい基礎疾患があり、さらに妊娠による
血栓症リスクも考えられ、接種が発症に関連しているのか
の判断は難しいように思いますが、抗PF4抗体の結果や
血小板数推移などがあるとよいように思います。
※~1/20から変更なし。

不明

関連あり

有(冠動脈狭窄
あり、心筋梗塞
の可能性あり)

γ

(コメント無し)

γ

(コメント無し)
※~1/20から変更なし。

症例No

心筋梗塞

心筋炎

血栓症

2回目

基礎疾患:尿管癌、肺癌、狭心症、心筋梗塞、不眠
症、うつ病、鉄欠乏症貧血、膀胱癌、糖尿病、認知
症、低酸素血症
併用薬:デエビコ、硝酸イソソルビドテープ、トラゾド
ン、リスペリドン、抑肝散、クエン酸第一鉄、アゾセミ

9/14 9:30体温36.7度、脈拍109回/分、血圧
不明
117/86mmHg、酸素飽和度94%、14時体温36.1度、
14:45コロナワクチン接種、30分間経過観察し、バイ
タル異常なく経過。19時36.1度、脈拍100回/分、血
圧114/72mmHg、酸素飽和度95%、23時入眠中、声
掛けにて開眼あり、呼吸状態等異常みられず。9/15
1時急変、呼吸微弱、橈骨頸動脈蝕知不能、意識レ
ベル低下、血圧99/70mmg、1:53死亡診断。

不明

不明

評価不能

有(癌性悪液
質、右上葉肺
癌、膀胱癌)

γ

(コメント無し)

γ

(コメント無し)
※~1/20から変更なし。

2回目

病歴:不安神経症、偏頭痛、慢性血栓塞栓性肺高血
圧症
併用薬:リクシアナOD錠
当日、接種に問題なし。
ワクチン接種(2021/7/19 10:30頃)後、12時に昼食
肺炎
接種後、熱っぽさ、だるさを訴えていた。同日17:30
に体調不良で食欲がなく、歩行にふらつきもあり、
21:30頃に就寝。翌日5:30に声をかけるが反応がな
く、SPO2:75%だったため、救急搬送依頼。救命措置
を受けるが7:50に死亡。

肺炎

不明

評価不能

不明

γ

有用な報告記載なし。慢性血栓塞栓性肺高血圧症は治
療継続中だったので、これの関連疾患も否定できない。

γ

有用な報告記載なし。慢性血栓塞栓性肺高血圧症は治
療継続中だったので、これの関連疾患も否定できない。
※~1/20から変更なし。

264

資料1-2-2-1 21486