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首都直下地震等による東京の被害想定 報告書一式 (12 ページ)

公開元URL https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/torikumi/1000902/1021571.html
出典情報 首都直下地震等による東京の被害想定(5/25)《東京都》
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1.4

前提条件

1.4.1

想定シーン

○ 地震発生の時間帯により都内に滞留する人々の活動状況は異なるため、発生時刻が変わると
人的被害の様相も変化する。また、時間帯や季節によって火気器具等の使用状況が異なるた
め、火災の出火件数も変化する。このため、本調査では、想定される被害が異なる3種類の
特徴的なシーン(季節・発生時刻)を設定した。
○ また、夏季に特有の被害(酷暑下での避難、島しょ地域の観光客の津波被災等)が考えられ
ることから、
「夏・昼」を想定シーンとして設定した。ただし、こうした被害は定量的な評価
が困難であるため、発生しうる被害を定性的に評価した。
表 想定シーン
冬・早朝



阪神・淡路大震災と同じ発生時間帯

5時



多くの人々が自宅で就寝中に被災するため、家屋倒壊による死者が発生す
る危険性が高い。

冬・昼



オフィスや繁華街の屋内外滞留者や、鉄道・道路利用者は少ない。



オフィス、繁華街、映画館、テーマパーク等に多数の滞留者が集中してお

12 時

り、店舗等の倒壊、看板等の落下物等による被害の危険性が高い。


外出者が多い時間帯であり、帰宅困難者数も最多となる。



住宅内滞留者数は1日の中で最も少なく、老朽木造家屋の倒壊による死者
数は朝夕と比較して少ない。

冬・夕



18 時

火気器具利用が最も多いと考えられる時間帯で、これらを原因とする出火
数が最も多くなる。



オフィスや繁華街周辺、ターミナル駅では、帰宅や飲食のため滞留者が多数
存在する。



ビル倒壊や看板等の落下物等により被災する危険性が高い。



鉄道、道路はほぼラッシュ時に近い状況で人的被害や交通機能支障による
影響が大きい。
表 想定シーン(定性評価のみ)

夏・昼



酷暑の中での避難行動が必要となる。停電が発生した場合には、空調停止に
より屋内の滞留者が多数屋外に溢れると想定される。

12 時


島しょ地域においては、ピーク時の1日の滞在観光客数が居住人口と同程
度となる島もあるため、人的被害等が増大する可能性がある。

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