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首都直下地震等による東京の被害想定 報告書一式 (372 ページ)

公開元URL https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/torikumi/1000902/1021571.html
出典情報 首都直下地震等による東京の被害想定(5/25)《東京都》
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6.4.8

津波による人的被害

ア.手法の概要


津波浸水域において津波が到達する時間(浸水深 30cm 以上)までに避難が完了できな
かった人を津波に巻き込まれたものとし、そこでの浸水深を基に死亡か負傷かを判定
する。



①避難行動(避難の有無、避難開始時期)、②津波到達時間までの避難完了可否、③津
波に巻き込まれた場合の死者発生度合の3つに分けて設定する。
①避難行動別の割合は、都が令和3(2021)年度に島しょ地域の住民に対して実施した
アンケート調査結果によって設定する。
②発災時の所在地から安全な場所(30cm 以上浸水しない場所又は津波避難ビル・タワ
ーのある場所)に津波到達までに避難が完了できない人の割合(避難未完了率)は
次のような考え方で算出し、避難完了可否を判定する。
【避難判定方法】
1) 要避難メッシュの特定
最大津波浸水深が 30cm 以上となる要避難メッシュを特定する。
2) 避難先メッシュの設定
各要避難メッシュ(避難元メッシュ)から最短距離にあり、かつ避難元メッシュ
よりも津波浸水深1cm 到達時間が長い、津波浸水深 30cm 未満の避難先メッシュ
を特定する。
3) 避難距離の算定
メッシュ中心間の直線距離の 1.5 倍を避難距離とする(東日本大震災の実績)。
4) 避難完了所要時間の算定
各要避難メッシュについて、避難距離を避難速度で割って避難完了所要時間を算
出する。なお、避難開始時間は、直接避難者で発災5分後、用事後避難者で 15 分
後とし、切迫避難者は各要避難メッシュに津波が到達してから避難するものとす
る。
5) 避難成否の判定
各要避難メッシュについて、避難先メッシュの隣接メッシュにおける浸水深 30cm
到達時間と避難先メッシュまでの避難完了所要時間を比較し、避難行動者別に避
難成否を判定する。

避難 先メッシュ
隣接 メッシュ

避難 元メッシュ

要避 難メッシュ

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