首都直下地震等による東京の被害想定 報告書一式 (289 ページ)
出典
公開元URL | https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/torikumi/1000902/1021571.html |
出典情報 | 首都直下地震等による東京の被害想定(5/25)《東京都》 |
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地震発生直後
○ 震度が大きくなくても、長周期地震動が発生した地域では、中高層階を中心に、歩いたり動いたり
することが困難となる。船に乗っているような揺れが長く続き、特に高層ビルの中高層階では、著
しく大きい揺れによって、屋内にいる人が転倒したり、収容物の移動・転倒に巻き込まれ、さらな
る死傷者が発生する可能性がある35。
長い時間、徐々に揺れが大きくなり、大きくゆっくり揺れ続けることから、屋内にいる人が不
安に感じ、パニックになる場合もある。
固定されていない本棚等が転倒したり、キャスター付きの椅子や家具、ピアノ、コピー機等が
大きく移動し、人に衝突する可能性がある。
転倒した家具類が出入り口を塞ぎ、避難の障害となる可能性がある。
長周期地震動による強い揺れや、停電のため、エレベーターが停止し、高層階の負傷者の救出
作業が困難となる。
長時間にわたり揺れが増幅されるため、避難者が非常階段等で移動することが困難となり、階
段で転倒し負傷する可能性がある。
○ 長周期地震動の影響等により、支持材が腐食した外壁のカーテンウォール等が落下し、高層ビル周
辺で多くの死傷者が発生する可能性がある。
カーテンウォールが落下したところから、高層ビルの屋内にいる人や屋内収容物が転落する可
能性がある。
○ 長大橋では揺れが大きくなり通行車両が横転する等の事故によって、死傷者が発生する可能性があ
る。
○ 長く大きな揺れによって出火すると、初期消火が困難となり、火災が拡大し、煙にまかれるなど、
死傷者が増加する可能性がある。
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超高層建築物内で長周期地震動を感じた場合には、部屋の中で身体が振り回されないよう、身の安全を確保するとともに、
体が移動しないよう手すり等につかまることが重要となる。
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