首都直下地震等による東京の被害想定 報告書一式 (188 ページ)
出典
公開元URL | https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/torikumi/1000902/1021571.html |
出典情報 | 首都直下地震等による東京の被害想定(5/25)《東京都》 |
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要配慮者
<手法の概要>
家具等の転倒を回避できない、寝たきり等により避難できず火災や津波に巻き込まれ
やすい、避難場所や避難所に避難できないなど、要配慮者が被害に遭うリスクは高い
と考えられる 10 。
阪神・淡路大震災では、要配慮者の死者率は3倍程度高い。
<結果の総括>
死者数は都心南部直下地震(冬・夕方)で最多となり、6,148 人の想定であるが、うち
3,915 人(全死者数の約6割)が要配慮者と想定される。
なお、要配慮者の各属性間には重複があると考えられることに留意が必要である 11 。
<結果の概要>
表 要配慮者の死者数(冬・夕方、風速8m/s)
都心南部直下地震
要配慮者
死者数(人)
全死者に
占める割合
多摩東部直下地震
大正関東地震
立川断層帯地震
3,915
3,299
1,117
924
63.7%
66.2%
62.9%
62.0%
※ 小 数 点以 下 の四 捨 五入 により 、 合 計値 は 合わ な い場 合があ る 。
※ 要 配 慮者 は 複数 の 属性 を対象 に し てい る が、 属 性間 の重複 は 除 去し て いな い 。
10
11
例えば、寝たきりの単身高齢者は火災が発生しても避難できないなど、人的被害のリスクが高まる
と考えられる。都内の単身高齢者のうち約6%程度(約 44,000 人)が寝たきり と考えられる点を踏
まえると、都内で約 1,000 人程度が寝たきりで避難できずに火災に巻き込まれる可能性がある。
例えば、単身高齢者かつ要介護認定者である場合等があるが、統計上この重複を把握することが困
難である。
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