２.１.３

想定地震

今回の被害想定で対象とする地震動については、地震の発生確率や首都中枢機能への影
響を考慮し、以下のとおり整理した。なお、表中に記載のタイプについてはＰ２-３「図

南

関東地域で発生する地震のタイプ」を参照し、各地震の詳細な震源モデル等についてはＰ
２-８以降で後述する。
表

想定地震と 30 年以内の発生確率

タ
イ

地震名

地震規模

概要

プ

30 年以内
の発生確率

被害が大きく首都中枢機能への
都心南部直下地震

影響が大きいと考えられる地震
のため選定

③

今
回

②

多摩東部直下地震

Ｍ7.3

多摩地域に大きな影響を及ぼす
おそれのある地震のため選定

都心東部直下地震

タイプ③は、どこの場所の直下で

都心西部直下地震

も発生する可能性があるため、震

多摩西部直下地震

度分布のみ参考提示

大正関東地震

Ｍ８クラス

発生確率を考慮して選定

70%
（※）

０～６%

島しょ地域への津波の影響が大
南海トラフ巨大地震

Ｍ９クラス

きく、内陸部では長周期地震動に
よる被害が発生する恐れがある

70～80%

地震のため選定
①

立川断層帯地震

Ｍ7.4

多摩地域に影響を及ぼすおそれ
のある断層帯地震のため選定

0.5～２％

大正 12（1923）年の大正関 東地震
前
回

東京湾北部地震
②
多摩直下地震
元禄関東地震

⑥

そ
の
他

Ｍ7.3

④
⑤

延宝房総沖地震

解放されたと推定されるため非

―

選定
Ｍ８クラス
Ｍ8.5

発生確率が低く、非選定

ほぼ０%

区部では大正関東地震、島しょ地
域は南海トラフ巨大地震におけ

（太平洋プレート上面）

７%

る影響が大きいため非選定

フィリピン海プレートと太平
洋プレートの境界の地震

震源が離れており、都への影響は

太平洋プレート内の地震

少なく、震源が近いタイプ③など

フィリピン海プレート及び北
⑥

の断層すべりにより既に応力が

を対象とするため非選定

米プレートと太平洋プレート
境界の地震

※

内閣府[2013]によると 、 フィリピン海プレート内 の地震（③）はどこの場所 の直下でも発生する
可能性があるとされている。「30 年以内 70％」の発生確率は、南関東地域全体について評価された
ものであり、今回想定した地震のいずれかが 70％の確率で発生することを示すものではない点に注
意が必要である。

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