６.６

ライフライン被害

６.６.１

電力

ア．手法の概要


停電軒数は、津波浸水及び建物焼失による停電軒数と、電柱被害による停電軒数と、
地中供給にかかる路上設置機器の損壊による停電軒数の総和とする。停電率は、電灯
軒数（地中供給電灯軒数含む。）に対する停電軒数の割合より算出する。



津波浸水エリアは全面的に停電が生じると想定し、浸水エリアカバー率より算出する。



火災延焼エリアは、焼失棟数率に応じて停電が生じるものと想定し、焼失棟数率より
算出する。



非浸水エリア及び非延焼エリアにおける停電は、
“電柱折損”及び“地中供給に かかる
路上設置機器の損壊”によって生じると想定し、建物全壊率、電柱折損率、路上設置
機器損壊による停電率により算出する。



以上のとおり、本調査では拠点的な施設・機能（発電所、変電所、及び基幹送電網等）
の被災評価は行っていないため、被災状況により停電率、停電地域、復旧期間は大幅
に増加する可能性がある。
【津波浸水エリア】

【津波非浸水エリア】
【延焼エリア】

【非延焼エリア】
【地下エリア】

①電灯軒数（地中供給電灯軒数含む） [軒]

①×浸水エリアカバー率
※ 1[%]

①×焼失棟数率
※ 2[%]

④電柱総数[本]

⑩地中供給電灯軒数[軒]

※津波浸水及び火災延焼
による電柱焼損数を除外

④´非津波・非延
焼エリアの電柱
本数[本]

④´×建物全壊による
停電につながる
電柱折損率※3[%]

④´×揺れによる
停電につながる
電柱折損率※4[%]

④´×液状化による
停電につながる
電柱折損率※5[%]

⑤建物被害による
停電につながる
電柱折損数[本]

⑥揺れによる
停電につながる
電柱折損数[本]

⑦液状化による
停電につながる
電柱折損数[本]

⑩´非津波・非延焼エリ
アの地中供給電灯軒数
[軒]

⑩×建物全壊に係る
路上設置機器の損壊に
よる停電率
※ 7[%]

⑩×液状化に係る
路上設置機器の損壊に
よる停電率
※ 8[%]

⑤+⑥+⑦
②津波浸水エリア
停電軒数[軒]

③延焼エリア
停電軒数[軒]

⑪非延焼エリアの路上
設置機器損壊による
停電軒数 [軒]

⑧停電につなが
る電柱折損数
[本]
⑧×電柱被害一本あたりの停電軒数※6[軒/本]

⑨非延焼エリアの電柱欠
損による停電軒数[軒]

②＋③＋⑨＋⑪
⑫停電軒数[軒]

①電灯軒数（地中供給
電灯軒数含む） [軒]
⑫／①

⑬停電率[%]

算出フロー

6-59