首都直下地震等による東京の被害想定 報告書一式 (405 ページ)
出典
公開元URL | https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/torikumi/1000902/1021571.html |
出典情報 | 首都直下地震等による東京の被害想定(5/25)《東京都》 |
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B)地震時管制運転装置が作動した状況での閉じ込め発生(安全装置作動等)として、
地震時管制運転装置が作動したにもかかわらず、何らかの要因で閉じ込めが発生
する状況を想定する。
大阪府北部地震においては、地震時管制運転装置が作動して停止したエレベータ
ーのうち 0.439%で閉じ込めが発生する。上記A) の該当台数に 0.439%を乗じて、
この閉じ込めにつながりうる台数(=E B )を算出する。
C)揺れによる故障等に伴うものとして、揺れに伴って設備の故障や破損等が発生し
エレベーターが使用できなくなる影響(ドアが閉じたまま停止する可能性)を考
慮した。
震度別に、揺れによる不動作率を適用し、該当台数(=E C )を算出する。
表 震度と揺れによる不動作率の関係 19
震度
不動作率
7
25%
6強
20%
6弱
15%
5強
8%
5弱
1%
D)火災時管制運転に伴うものとして、出火が発生した建物のエレベーターは、火災
時管制運転装置が出火後に作動する状況を考慮した。この場合、最寄り階で停止
してドアが開放される。火災被害の分布と火災時管制運転装置の設置率に基づい
て、火災時管制運転装置の作動対象となる台数( =E D )を算出した。なお、火災
時運転装置設置率については前回想定と同様の値を用い る。
E)停電に伴うものとして、停電率に基づいて停電エリアのエレベーター台数( =E
E
)を算出した。停電時自動着床装置が設置されている場合は、停電していても最
寄り階で停止してドアが開放されるが、装置が設置されていないエレベーター
は閉じたまま停止し、閉じ込め事故の発生要因となる。
停電による停止台数(E E )に停電時自動着床装置の非設置率を乗じて、停電によ
る停止台数のうち閉じ込めにつながりうる台数( =E F )を算出する。なお、停電
時自動着床装置の非設置率については、前回想定と同様の値( 東京都被害想定(平
成 18(2006)年)において、(社)日本エレベーター協会に照会)を用いた。
以上を踏まえて、エレベーターの閉じ込めにつながりうる停止台数(=E B +E C +E F )
を算出する。
19
「地震発生時における人命危険要因の解明と対策」火災予防審議会、東京消防庁( 平成 11(1999)
年)
6-78