よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


首都直下地震等による東京の被害想定 報告書一式 (369 ページ)

公開元URL https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/torikumi/1000902/1021571.html
出典情報 首都直下地震等による東京の被害想定(5/25)《東京都》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

6.4.7

火災被害による人的被害

ア.手法の概要


人的被害の発生要因として、炎上出火家屋からの逃げ遅れ、倒壊後に焼失した家屋内
の救出困難(生き埋め等)、延焼拡大時の逃げまどいの3点を想定し、それぞれの死傷
者数を算出する。
人的被害発生のシナリオ
炎上出火家屋内からの逃げ遅れ

倒壊後に焼失した家屋内の
救出困難者(生き埋め等)

延焼拡大時の逃げまどい

備考
出火直後:突然の出火により逃げ遅れた人
(揺れによる建物倒壊を伴わない)
出火直後:揺 れによる建 物被害で建物 内に閉じ込 められ
た後に出火し、逃げられない人
延焼中 :揺 れによる建 物被害で建物 内に閉じ込 められ
た後に延焼が及び、逃げられない人
延焼中 :建 物内には閉 じ込められて いないが、 避難に
とまどっ ている 間に延 焼 が拡大し 、巻き 込ま
れて焼死・負傷した人

イ.計算式やパラメーター設定
<死者>


炎上出火家屋からの逃げ遅れ:平常時火災の被害率から算出する。
(炎上出火家屋内から逃げ遅れた死者数)=0.042 ※ ×出火件数×(屋内滞留人口比率)
(屋内滞留人口比率)=(発生時刻の屋内滞留人口)÷(屋内滞留人 口の 24 時間平均)
※平常時火災による死者数から算定(東京消防庁、平成 22 年~令和元年)



倒壊後に焼失した家屋内の救出困難:阪神・淡路大震災の被害実績から算出する。


要救助者数の算定は阪神・淡路大震災時の実態に基づく推計式(東京都被害想定
(平成9(1997)年))を用いる。



全壊かつ焼失する家屋内の要救助者数のうち、家族、親戚、近所の人による救出者
(要救助者数の 72%:阪神・淡路大震災の被害実績に基づく)を除く人数につい
ては早期救出は困難とする。



救出困難な要救助者数のうち、全壊による死者数を除いた人数を、閉じ込めによ
る死者数とする。

(閉込めによる死者数)=
(全壊かつ焼失家屋内の救出困難な人)×(1-生存救出率 0.387)
(全壊かつ焼失家屋内の救出困難な人)
=(1-早期救出可能な割合 0.72)×(全壊かつ焼失家屋内の要救助者数)
(全壊かつ焼失家屋内の要救助者数)=(自力脱出困難者発生率 0.117)×(全壊率(%)
/100)×(全壊かつ焼失棟数/全壊棟数)
×(発生時刻の出火家屋内滞留人口)
(全壊かつ焼失棟数)=(全壊棟数)×(焼失棟数/建物棟数)

6-42