首都直下地震等による東京の被害想定 報告書一式 (54 ページ)
出典
公開元URL | https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/torikumi/1000902/1021571.html |
出典情報 | 首都直下地震等による東京の被害想定(5/25)《東京都》 |
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地盤モデルの作成
地震動の予測では、工学的基盤で波形を計算する場合、地震基盤以深の地殻構造、深部
地盤及び浅部地盤の3種類の地盤モデルを用いる。
表層地盤の揺れやすさの指標となる浅部地盤モデルは、微地形区分データ、ボーリング
等の地盤データ及び微動アレイ観測データを利用し、50mメッシュで地盤増幅度モデルを
作成したものを使用する。また、深部地盤モデルは地震調査委員会(令和3(2021)年)
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(作成範囲は鳥島まで)を使用し、地震基盤以深の地殻構造モデルは内閣府公表モデル
(平成 27(2015)年)を使用する。
・浅部地盤モデルについて
浅部地盤については、地盤情報として、ボーリングデータ及び PS 検層等のデータを収集
するとともに、稠密な微動アレイ観測データ及び詳細な微地形区分データを用 いる。これ
らの各種データを基に、地震調査委員会や内閣府による知見を踏まえ、都内全域を 50mメ
ッシュで地盤増幅度モデルを作成する。次項に、浅部地盤増幅度設定のフローを示す。
なお、山間部の一部や島しょ地域については、若松・松岡(令和2(2020 年))による微
地形区分を基本として地盤増幅度を設定する。
50mメッシュの AVS30 から、地震調査委員会(令和2(2020)年)のレシピの考え方を
基に、速度増幅率及び震度増分を算出する。新たに作成した表層地盤の揺れやすさの分布
をP2-21 に図で示す。
今回作成した浅部地盤モデルの特徴として、以下の点が挙げられる。
・ 50mメッシュ微地形区分データの作成によりモデルの解像度が向上
・ ボーリングデータ及び PS 検層等のデータに加え、微動アレイ観測データを用いる
ことにより、モデルを高精度化
既存資料より 50mメッ
ボーリングデータ
微動アレイ観測
シュ微地形区分を設定
の収集整理
データの収集
(防災科研)
地盤モデル(土質区
分、N値)を設定
C40 ※ より AVS30 を
設定
N~Vs の関係式より
AVS30 を設定
※C40:波長 40m にお
けるレイリー波の位
相速度
50mメッシュの AVS30 を設定
50mメッシュ地盤増幅度を設定
図 各種データを利用した浅部地盤増幅度設定のフロー
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地震調査委員会「関東地方の浅部・深部統合地盤構造モデル(令和3年(2021)年版)」
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