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首都直下地震等による東京の被害想定 報告書一式 (52 ページ)

公開元URL https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/torikumi/1000902/1021571.html
出典情報 首都直下地震等による東京の被害想定(5/25)《東京都》
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2.2

地震動

2.2.1

地震動予測手法

地震動予測においては、統計的グリーン関数法 15 と長周期地震動 16 を計算するための差分
法 17 を用いたハイブリッド合成法 18 により、工学的基盤 19 における地震動波形を算出し、そ
の地震動波形を用いて工学的基盤における震度を求め、表層地盤の揺れやすさに相当する
震度増分を用いて工学的基盤の震度から地表の震度を算出する手法を採用する。
プレート内地震である「都心南部直下地震」、
「多摩東部直下地震」、
「都心東部直下地震」、
「都心西部直下地震」及び「多摩西部直下地震」、活断層地震である「立川断層帯地震」、
海溝型地震である「大正関東地震」について、上記手法により算出する。
下図に、ハイブリッド合成法による地震動予測手法の概念図を示す。

工学的基盤で波形が計算されてい る場合
地表面での計測震度、最大速度、最大加速度等
浅部地盤における
最大速度の増幅率
や震度増分
マッチングフィルター

地表

浅部地盤
工学的基盤
S波速度
300~600m/s 程度

工学的基盤波形
深部地盤構造を考慮

統計的グリーン関数法
による地震動計算

深部地盤

した線形応答計算

地震基盤
S波速度
3000m/s 以上

断層
差分法による
長周期地震動計算

地震基盤以深の
地殻構造

図 ハイブリッド合成法による地震動予測手法の概念図

15

16
17

18

19

断層面を格子状の細片に分割し、断層の破壊過程に応じて各細片から観測点へ伝わる地震動を重ね
合わされることで断層全体が破壊することによる 地震動波形を求める手法
石油タンクのスロッシングや高層ビル等に影響がある周期数秒から十数秒の地震動のこと。
微分方程式を解くために微分を有限差分近似(差分商)で置き換えて得られる差分方程式で近似す
るという離散化手法を用いる数値解法
地震動の長周期成分を理論的手法で計算し、短周期成分を半経験的手法で計算して重ね合わせる手

建築や土木等の工学分野で使用される用語で、構造物を設計する時、地震動設定の基礎とする良好
な地盤のこと

2-17