４.３

島しょ地域における被害の様相

島しょ地域における交通インフラ被害及びライフライン被害の算出は困難であるため、
被害の様相を示す。

（１）交通インフラ被害
項目
道路・

被害様相


島内交通

津波や急傾斜 地崩壊に よって通行不 能となる 箇所が発生す る可能性 が
ある。



車両の被災により車やバスが利用できず、生活に支障をきたす可能性が
ある。



発災により航路等が利用できず物流が途絶え、燃料不足が発生し車やバ
スが利用できない期間が中長期に渡る可能性がある。

港湾・漁港



津波による貨物の海洋への流失、引き波により転覆・沈没・破損した船
舶が港湾施設にぶつかることで、航路障害や倉庫、荷役施設や防波堤の
損壊などの被害が発生し、航路の閉鎖や港湾施設の機能停止等が発生す
る可能性がある。



航路の閉鎖や港湾施設の被災等により、生活物資の搬入や人の往来が途
絶する可能性がある。

空港等



空港やヘリポ ートは 高 台に設置され ているた め 津波による 浸水リス ク
は低く、被害は限定的と想定される。



停電等の影響により通常通り利用できない場合は、生活物資の搬入や人
の往来が途絶する可能性がある。

（２） ライフライン被害
項目
上下水道

被害様相


津波浸水域に立 地する 水源施設や浄水 施設等 が被害を受ける ことで 中
長期にわたり上水道が使用できなくなる可能性がある。


式根島は新島からの海底導水管が津波により破断した場合、中長期
に渡り供給停止となる可能性がある。



新島及び神津島では津波浸水域に下水処理施設が立地しており、水洗ト
イレが使用できなくなる住宅や施設等が発生する可能性がある。

電力



内燃力（ディーゼル）発電所や配電設備等の被災により、島内の電力供
給が停止する可能性がある。


新島、神津島、三宅島、父島の発電所は津波浸水域に立地している
ため津波の被害を受ける恐れがあり、また、発電所の建物及び配電
設 備に 被 害 が 発 生し た 場 合は 運 転 停 止 によ り 停 電が 発 生 す る 可能
性がある。



新 島か ら 送 電 を 受け る 式 根島 は 海 底 ケ ーブ ル の 切断 等 に よ り 島内
の電力供給が停止する可能性がある。



津波浸水域に配電設備があり津波の被害を受けた場合、電力供給が
停止する可能性がある。



内燃力（ディーゼル）発電所において被害が発生しない場合であっても、

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