首都直下地震等による東京の被害想定 報告書一式 (431 ページ)
出典
公開元URL | https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/torikumi/1000902/1021571.html |
出典情報 | 首都直下地震等による東京の被害想定(5/25)《東京都》 |
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過去災害における特徴的な事象
以下の項目を特徴事象として、過去の被害状況等について整理する。
長周期地震動による被害
震災関連死の発生
通信支障
9.2.1
長周期地震動による被害
(1)長周期地震動とは
地震が起きると様々な周期(揺れが1往復するのにかかる時間) の揺れ(地震動)が発
生する。南海トラフ巨大地震のような規模の大きい地震が発生すると、周期の長いゆっく
りとした大きな揺れ(地震動)が生じる。このような地震動のことを「長周期地震動」と
いう。 1
長周期地震動は、マグニチュードが大きくなると揺れが急激に増大する特徴がある。 東
日本大震災(M9.0)では超高層ビルが大きく揺れ、特に高層階で大きな揺れが長く続き、
建物内にいる人が船酔いのような症状を覚えるなど、長周期地震動による影響と推測され
る被害が出ている。
海溝型地震や内陸の活断層で発生する地震のような震源が浅い地震は、おおよそマグニ
チュード7以上の規模の地震となるため、長周期地震動による被害の発生が懸念される。
2
都内は高層・超高層建物が多いことから、長周期地震動による建物内部の物的・人的被
害が大きな課題である。
※なお、地盤の大規模な液状化により地盤応答が長周期化し、後続する地震動における被
害が増大する可能性も考慮に入れておくべきである。
1
2
気象庁ホームページ「長周期地震動とは?」
https://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/choshuki/choshuki_eq1.html
内閣府「南海トラフ沿いの巨大地震による長周期地震動に関する報告(平成 27(2015)年 12 月)」
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