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首都直下地震等による東京の被害想定 報告書一式 (142 ページ)

公開元URL https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/torikumi/1000902/1021571.html
出典情報 首都直下地震等による東京の被害想定(5/25)《東京都》
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3.2.2

想定結果

(1)要因別の死者・負傷者
<手法の概要>

揺れ、急傾斜地崩壊及び火災については、過去の地震における建物被害及び人的被害
の関係から算出する被害率を使用した上で、今回の建物被害量の想定結果及び時間帯
による建物滞留人口の違いを踏まえて算出する。

屋内収容物の移動・転倒については、阪神・淡路大震災時の被害率を使用し、家具類
の転倒・落下・移動防止対策実施率の変化や、時間帯による起床状況等を考慮して算
出する。

屋外落下物については、過去の地震における地震動と被害率の関係を踏まえ算出する。
また、構造別・年次別の建物棟数から看板等の落下が想定される建物棟数を算出し、
落下物による死傷率を乗じて人的被害を算出する。

いずれの項目も建物内・屋外の滞留人口について時間帯による変化を考慮する。
<結果の総括>


人的被害が最大となるのは、火災の被害が最大となる都心南部直下地震における冬・
夕方・風速8m/s のケースであり、6,148 人の死者、93,435 人の負傷者(うち、13,829
人が重傷者)が発生する。ただし、人的被害が最大となる時間帯は、地震動及び項目
によって異なる。



揺れ・建物倒壊等による人的被害が最大となるのは、多くの人が住宅に滞留している
早朝であり、都心南部直下地震で、4,916 人の死者、75,612 人の負傷者(うち、7,831
人が重傷者)が発生する。



家具の転倒など屋内収容物の移動・転倒による人的被害が最大となるのは早朝であり、
都心南部直下地震で、275 人の死者、6,579 人の負傷者(うち、1,425 人が重傷者)が
発生する。



急傾斜地崩壊による人的被害が最大となるのは早朝であり、多摩東部直下地震で、42
人の死者、52 人の負傷者(うち重傷者 26 人)が発生する。



火災による人的被害が最大となるのは夕方であり、都心南部直下地震で、風速8m/s の
場合に 2,482 人の死者、9,947 人の負傷者(うち、2,778 人が重傷者)が発生する。



ブロック塀の倒壊などの屋外転倒物及び看板の落下などの屋外落下物等による人的被
害が最大となるのは夕方であり、都心南部直下地震で、205 人の死者、7,057 人の負傷
者(うち、2,752 人が重傷者)が発生する。

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