令和6年版 男女共同参画白書 (120 ページ)
出典
公開元URL | https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r06/zentai/pdfban.html |
出典情報 | 令和6年版 男女共同参画白書(6/14)《内閣府》 |
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社会の意識を変える
女性と女児の安全と平等かつ意義ある社会参加の促進のためには、社会規範を変え、差別
的な社会慣習を無くすよう努めなければならない。ジェンダー不平等を永続させる有害な固
定観念や偏見を無くすためには、全ての人の関与が求められる。全ての男性・男児をジェン
ダー平等の推進に向けた味方、変革の担い手、共同受益者として関与させる努力を行う。
⑷
G7のジェンダー平等へのコミットメントを促進する
G7におけるジェンダー平等に関する取組を一層進めるため、男女共同参画・女性活躍担当
大臣会合、W7及びGEAC、ジェンダー・ギャップに関するG7ダッシュボードや実施報告
書が果たす役割を整理した。
重点的な対策を開発し、女性と女児の多様なニーズを支援するために必要な性別及びその他
の交差する特性によって細分化されたデータ収集を強化することを通じて、ジェンダー平等に
関する取組をより一層進めていく。また、関連するステークホルダーや市民社会との協力を更
に発展させていく。
⑸
進むべき道
G7男女共同参画・女性活躍担当大臣は、危機的状況下にある女性と女児の権利の後退に強
い懸念を表明するとともに、世界中の女性と女児の人権と基本的自由に対するあらゆる侵害を
強く非難する。紛争状況における性的暴力の使用を非難し、これを容認しないという意思を表
明する。ロシアのウクライナに対する侵略戦争を最も強い言葉で非難し、ロシアのウクライナ
の領土からの撤退を強く求める。なお、ウクライナの復興においては、ジェンダーに対応した
復興計画が必要である。
完全なジェンダー平等を達成するために努力するとともに、あらゆる多様性を持つ女性と女
児を更にエンパワーし、全ての人の人権と尊厳が完全に尊重され、促進され、保護される社会
の実現に向けた努力を継続する。
4.今後に向けて
男女共同参画の取組状況は国により様々であるが、我が国において解決に向けて取り組んでい
る諸課題は、G7各国で共通の課題であり、いずれの国もその解決に向け、強い意志を持ち、様々
な施策を推進していることが、会合において共有された。
我が国の男女共同参画・女性活躍施策は、これまでも、海外における取組も参考にしながら、
国際的な協調の下に進められてきた。しかし、男女共同参画に関する国際的な枠組みの下での閣
僚レベルの国際会議の開催は、我が国として初めての取組であり、また、ジェンダー平等に関し
て、国際社会に対する我が国からの発信も、今回ほど強く行われたことはなかった。特に、我が
国のリーダーシップにより、ジェンダー平等を取り巻く現状と課題を包括的に踏まえた内容で「日
光声明」を取りまとめることができたことは大きな成果であった。
なお、栃木県にとっても、政府等が開催する国際会議の開催地となるのは初めてであった。栃
木県では、会合開催を契機として、県民のふるさとへの愛着や誇りを更に醸成し、未来を担う子
供たちがグローバルな視野で考え行動するために必要な資質・能力を育み、国際社会に貢献でき
る人材を育成することを目的に、会合に先立ち、男女共同参画・女性活躍推進に対する理解の促
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1 令和5年度男女共同参画社会の形成の状況