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令和6年版 男女共同参画白書 (96 ページ)

公開元URL https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r06/zentai/pdfban.html
出典情報 令和6年版 男女共同参画白書(6/14)《内閣府》
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(女性特有の健康課題に対して職場に求める

性の社員全体の理解」が上位となっているが、

配慮)

その割合は、女性と比べ同程度以下となって

女性特有の健康課題に対して、職場にどの

いる。

ような配慮があると働きやすいと思うかにつ

女性の上位の項目についてみると、いずれ

いてみると、20~39 歳の女性では「生理休

も同年代の男性と比べて割合に大きな差が

暇を取得しやすい環境の整備」を挙げる者の

あり、女性が求めている支援と男性が考える

割合が最も高く、次いで「出産・子育てと仕

配慮に大きな違いがあることが示唆されてい

事の両立支援制度」

「女性の社員全体の理

る。

解」

「婦人科健診・検診への金銭補助」の順

また、女性は、
「女性上司の理解」

「女性

となっている。40~69 歳の女性では「病気

の社員全体の理解」を挙げる者の割合も高く、

の治療と仕事の両立支援制度」を挙げる者の

女性の求める健康支援の充実とともに、男女

割合が最も高く、
「更年期障害への支援」

「介

ともに、自分自身及び性別により異なるお互

護と仕事の両立支援制度」

「経営陣・トップ

いの健康課題に関する知識を深め、相互に健

の理解」の順となっている。

康課題について話し合える環境の整備が必要

一方、男性では、どちらの年代でも「経営


である (特- 67 図)
29

陣・トップの理解」

「男性上司の理解」

「男

29 個別インタビューでは、
「女性の多い職場なので、ほかの人も同じような不調を抱えていて、弱音を吐かずやっていると考えると、
相談しても突っぱねられるかもしれないと思い、言い出せない」、「男性の多い職場であるため、女性特有の不調について相談で
きる環境にはない」、「上司は男性なので、月経のつらさを経験しておらず、絶対に理解出来ないと思い相談もしていない」とい
う声がある一方、男性管理職からは、「女性特有の病気についてはどう声をかけていいか分からないこともあり、健康関連につ
いては話しにくい」という声もあった。このほか、
「女性特有のつらさについて産業医から社員に向けて定期的に講習が実施さ
れれば女性特有の不調への理解も浸透し、つらさを訴えやすくなったり、休んだりしやすくなるかもしれない」、「女性活躍の推
進により、社内の雰囲気や制度が変わり、休暇も取りやすくなったり、周囲の理解も進んできている」、「個人からの発信には限
界があるため、経営トップからの発信が非常に効果的だと感じている」などという声もあった。


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令和5年度男女共同参画社会の形成の状況