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令和6年版 男女共同参画白書 (24 ページ)

公開元URL https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r06/zentai/pdfban.html
出典情報 令和6年版 男女共同参画白書(6/14)《内閣府》
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(2002)年時点では 41.8%となっており、そ

就業状況の変化

(労働力人口比率と正規雇用比率)

の後、しばらく40%台で推移していたが、平

かつて、我が国の女性の年齢階級別労働力

成 24(2012)年以降、20 代から 40 代を中

人口比率は、結婚・出産期に当たる 25~29

心に正規雇用比率が上昇し、令和4(2022)

歳及び 30~34 歳を底とするM字カーブを描

年時点では 61.1%となっている。

いていたが、令和5(2023)年時点では、M

一方、男性は、就職氷河期に正規雇用比率

字はほぼ解消し、20 代から 50 代まで台形に

のピークが若干低下したものの、その後大き

近い形を描いている。

な変化はなく 78~79%台で推移し、年齢階

一方、正規雇用比率 をみると、女性は男

級別にみても、台形を描いている(特-3図)


性と比べて正規雇用比率が低く、男性は 20

一方、出生コーホート別に、世代による変

代後半から 50 代まで7~8割で台形を描い

化をみると、近年は出産・育児によるとみら

ている一方、女性は25~29歳の59.4%をピー

れる女性の正規雇用比率の低下幅は小さく

クとし、年代が上がるとともに低下する、L

なっており、ほぼ全ての年代で、以前に比べ、

字カーブを描いている(特-2図)


高水準で推移している。この状況が続けば、

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女性の正規雇用比率の推移を年齢階級別に
みると、平成の前半までは、正規雇用比率の

今後も女性の正規雇用比率の高まりが期待さ
れる(特-4図)


ピークが 20~24 歳にあり、平成4(1992)

このことは、今後、社会における更なる女

年時点で 59.3%となっていた。その後、就

性の活躍が期待されると同時に、後述する仕

職氷河期 にピークが低下するとともに、大

事と健康の両立の観点においても、これまで

学進学率の上昇などを背景に 25~29 歳に移

とは大きく状況が異なってくることを示唆し

動した。25~29 歳の正規雇用比率は平成 14

ている。

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9 本特集では、当該年齢階級人口に占める「役員」と「正規の職員・従業員」の割合を「正規雇用比率」としている。
10 就職氷河期とは、いわゆる就職氷河期世代が就職活動を行った時期を指す。
「第5回就職氷河期世代支援の推進に向けた全国プ
ラットフォーム(令和5(2023)年5月 18 日開催)」資料1- 1 では、「『就職氷河期世代』については、明確な定義が存在す
るわけではないが、概ね 1993 年~2004 年に学校卒業期を迎えた者を念頭に置いており、浪人・留年等を経験していない場合、
2023 年4月現在、大卒で概ね 41 歳~52 歳、高卒で概ね 37 歳~48 歳である。」とされている。

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令和5年度男女共同参画社会の形成の状況