令和6年版 男女共同参画白書 (91 ページ)
出典
公開元URL | https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r06/zentai/pdfban.html |
出典情報 | 令和6年版 男女共同参画白書(6/14)《内閣府》 |
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(特- 64 図)
。
健康経営
さらに、健康経営の項目ごとに取組状況に
広がりつつある。健康経営とは従業員等の健
関する認識をみると、特- 65 図に掲載する
康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践
全ての項目で、男性に比べ、女性の方が「取
することである。企業理念に基づき、従業員
り組んでいる」とする者の割合が低くなって
等への健康投資を行うことは、従業員の活力
いる。
また、
「女性特有の健康課題など、女性の
し、結果的に業績向上や株価向上につながる
健康保持・増進」に着目してみると、女性で
と期待されている 。
は、
「健康経営全般」を除いた 11 項目の中で
27
仕事と健康の両立~全ての人が希望に応じて活躍できる社会の実現に向けて~
向上や生産性の向上等の組織活性化をもたら
特集
近年、大企業を中心に、健康経営の取組が
「取り組んでいる」とする者の割合が最も低
(健康経営の取組状況)
く、また、男性の4割が「取り組んでいる」
勤務先の健康経営への取組状況に関する認
としているのに対し、女性は「取り組んでい
識をみると、企業規模が大きいほど健康経営
る」が3割、
「取り組んでいない」
(
「あまり取
に
「取り組んでいる」
(
「かなり取り組んでいる」
り組んでいない」と「全く取り組んでいない」
と「ある程度取り組んでいる」の累計値。以
の累計値。
)が4割となっている(特- 65 図)
。
下同じ。
)とする者の割合が高くなっている。
女性の方が勤務先が健康経営に「取り組ん
雇用形態別にみると、正規雇用労働者に比
でいる」とする者の割合が低くなっている背
べ、非正規雇用労働者の方が、健康経営に「取
景には、男女の健康課題の差異を踏まえた健
り組んでいる」とする者の割合が低くなって
康経営を実施している企業が必ずしも多くな
おり、健康経営に取り組んでいるか「わから
いことを示している可能性があり、今後は、
ない」とする者の割合が高くなっている。
より多くの企業が女性の視点を踏まえた健康
非正規雇用労働者には、健康診断等を含
経営を推進することで、女性を含めた多様な
む健康支援や健康経営が十分に行き届いて
人材が、生産性高く働ける職場環境を整えて
おらず、正規雇用労働者に比べ、健康経営の
いくことが望まれる。
恩恵を受けられていない可能性が考えられる
27 経済産業省ホームページ「健康経営」から引用。
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